ソリッドステート型LiDAR 「Velarray」《撮影 佐藤耕一》

自動運転レベル3以上には必須のデバイスといわれているレーザーレーダー、通称”LiDAR”。単価が高いデバイスであり、これから一大市場を形成すると見られているデバイスでもある。

2016年から17年にかけて、LiDARの生産を表明するTier1(部品メーカー)が続出したのはそのためだ。そして、そのLiDARのメーカーとして先頭を走るのが、米ベロダイン。フォードとバイドゥが多額の出資を行い、大量生産とコスト低減に向けて加速している状況だ。

今年のCESで、昨年より一段と大きなブースを用意したベロダインは、注目のソリッドステート型LiDARを展示した。従来のLiDARは、レーザーを回転するミラーで360度照射し、周りの障害物を検知する仕組みだが、最近注目されているソリッドステート型とは、可動部分をなくすことで、信頼性向上と小型化、コスト低減を実現するものだ。検知領域はミラー型よりも狭くなるが、その分小型で設置しやすいというメリットでカバーする。

説明員によると、「大量生産が始まれば1000ドル以下になる」とのことだ。同社の定番モデルが4000ドル前後といわれているので、同じ性能ではないにせよ、かなりのコストダウンとなる。

定番のミラー型LiDAR。こちらは走査線が32本のタイプ。《撮影 佐藤耕一》 仏ナビヤの自動運転車両が展示されていた。フロントルーフ左右に走査線16本のタイプが装着されている。《撮影 佐藤耕一》 仏ナビヤの自動運転車両が展示されていた。リアルーフには中央に走査線32本のタイプが装着されている。《撮影 佐藤耕一》 ベロダイン(CES 2018)《撮影 佐藤耕一》 ベロダイン(CES 2018)《撮影 佐藤耕一》