by 千葉匠 on 2020年12月18日(金) 20時00分
ホンダの新型『N-ONE』。インテリアがほぼ全面刷新なのに対して、エクステリアはフロントとリヤを変えただけのマイナーチェンジだ。なぜ変えなかったのか? いやいや、これは当然の帰結。なぜ私がそう考えるのかをお伝えするために、まずは昔話から始めたい。
◆2代目MINIが証明した仮説
あれはBMWの初代MINIがデビューしてまもない、2001年のジュネーブショーのことだった。当時BMWのデザインを統括していたクリス・バングルに、「次世代・・・
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by 千葉匠 on 2020年10月23日(金) 11時30分
◆EVを活かして初代シビックの面影
EVというだけでなく、『ホンダe』は話題豊富なクルマだ。インパネに並ぶワイドなディスプレイ、音声認識システム、CMS(カメラモニタリングシステム=いわゆるミラーレス)、ポップアップ式のドアハンドル…等々、世界初ではないにしても目新しいアイテムに事欠かない。いつの頃からかホンダが忘れていた進取の気風の伝統が、ホンダeで復活したように思えるのは嬉しいことだ。
かつてのチャレンジングなホンダに憧れた世・・・
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by 千葉匠 on 2019年05月28日(火) 12時00分
◆意外だったマツダ「CX-30」
もはや旧聞だが、ジュネーブショーでマツダが発表した『CX-30』。私にとって意外だったのは、この車名だけではない。あれ?もっと「凛」でくると思っていたのに…。
魂動デザインには「動」、「艶」、「凛」という3つのキーワードがある。「動」はマツダのデザイナーが昔から求めてきたもので、これはいわば「魂動」のベース。それを共通項としながら、艶やかな色気と凛とした佇まいの配分を車種ごとに変え、それぞれの個性・・・
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by 千葉匠 on 2019年04月08日(月) 14時00分
◆e-tronのグリルはなぜグレーになったのか?
1年前のジュネーブショーでアウディは、まだカモフラージュのラッピングが施された姿ながら、同社初の量産バッテリーEVとなる『e-tron』のプロトタイプを展示した。9月にはそれをサンフランシスコで正式発表。さらに11月のロサンゼルスショーでは4ドアスポーツの『e-tron GT Concept』、今回のジュネーブではSUVの『Q4 e-tron Concept』と、バッテリーEVのコンセ・・・
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by 千葉匠 on 2018年09月08日(土) 08時00分
日常から解放されて「たられば」
これでもかというほどボクシーなスタイルのクルマが、相次いで登場した。ホンダ『N-VAN』とスズキ『ジムニー』だ。見て、乗って、ワクワク感を抑えられない自分にちょっと驚く。
思い出したのは、ホームセンターでプロ用の電動工具に目を奪われ、つい手に取ってみた経験だ。武骨なデザインとズシリとした重さに、使いこなせないと思いながらも妄想が広がる。本棚を自作してみようか。古い家具をリフレッシュしてみようか。気付けば・・・
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by 千葉匠 on 2018年07月31日(火) 16時00分
◆クラウン史に残る2つのトラウマ
1955年に始まったトヨタ『クラウン』の歴史には、デザイン視点で2つのトラウマがある。ひとつは「クジラ・クラウン」と揶揄された4代目(1971〜74年)だ。前後を絞り込んだ紡錘形フォルムは空力を考えてのこと。ボディと一体感のあるカラードバンパーを含めて時代を先取りする野心的なデザインだったが、もっとわかりやすく豪華な日産『セドリック』に販売台数で逆転されてしまった。
そして20年後の9代目(1991・・・
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by 千葉匠 on 2018年07月25日(水) 09時00分
◆頑張らないデザインは難しい
若い女性をメインターゲットとし、ファッション用語の「エフォートレス」をキーワードに開発したという『ミラトコット』。調べるとエフォートレスは2014〜15年頃にファッション・トレンドとして浮上したようだから、トコットの企画時期に重なる。しかも一過性ではなかった。2018年の今でもそれはトレンドのメインストリーム。商品企画担当者の先見の明に、まずは頭が下がる。
エフォートレスは「努力しない」のではなく、「肩・・・
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1年間で20000km程走ったが、燃費平均は29.3km。リッター25k...[ 続きを見る ]