トヨタ・モビリティ基金は、交通事故死傷者ゼロに向けた「タテシナ会議」《写真提供 トヨタ自動車》

トヨタ・モビリティ基金は、交通事故死傷者ゼロに向けた「タテシナ会議」新しい児童への啓発分科会の活動として、全国約4000人を対象とした調査を実施した。

調査の結果、「歩行中の交通事故死傷者は7歳が最多であること」の認知度は、一般層で31.4%、4〜10歳の子の保護者で44.0%だった。また、「魔の7歳」「7歳の壁」は報道等で頻出する表現だが、4〜10歳の子の保護者がこれを交通事故の事象として認知しているのは、「魔の7歳」で10.5%、「7歳の壁」はわずか4.0%にとどまった。

本分科会では、歩行中の事故死傷者が最も多い年齢が7歳である事実について、まずは、保護者や教育現場、地域社会等が広く認知することで、更なる意識向上や児童の行動変化に向けた働きかけにつながると考えている。今後は、本調査の結果、保護者に向け有効であると認められた情報ソース等を活用し、認知度向上に向けた活動を進めていく。また、同時に保護者や学校の先生が適切に交通安全教育を行えるカリキュラムの開発や児童が危険を疑似体験できるVRシステムなど現場で役立つツールの開発にも注力していく。

調査結果の詳細では、7歳の事故が最も多いことは一般層で31.4%、4〜10歳の子の保護者で44.0%と、半数以上はこの事実を知らない。「魔の7歳」を交通事故の事象として認知しているのは、一般層で6.7%、4〜10歳の子の保護者で10.5%にとどまる。「7歳の壁」は、一般層で1.7%、4〜10歳の子の保護者で4.0%の認知に限られる。

認知経路は、テレビからが最も多い。4〜10歳の子の保護者では、友人・知人からの話や学校関連の情報からも認知されている。4〜10歳の子の保護者の7歳の交通安全に対する知識(7問)のうち、「小学1年生の平均身長の子どもは運転中のドライバーから見えにくい」がもっとも認知され44.0%、一方で、「一つも知らない」が24.5%にのぼる。

調査は、マクロミルに委託してインターネットリサーチで実施。調査対象者は全国15〜79歳の男女で、回答者数は3986人。調査実施期間は2025年4月18日から28日までだった。

タテシナ会議が「7歳の事故」の認知度について調査を実施《写真提供 トヨタ自動車》 タテシナ会議が「7歳の事故」の認知度について調査を実施《写真提供 トヨタ自動車》 タテシナ会議が「7歳の事故」の認知度について調査を実施《写真提供 トヨタ自動車》 タテシナ会議が「7歳の事故」の認知度について調査を実施《写真提供 トヨタ自動車》 タテシナ会議が「7歳の事故」の認知度について調査を実施《写真提供 トヨタ自動車》