
TOYO TIRE(トーヨータイヤ)は、大阪で開催中の2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博2025)に、エアレスタイヤを装着した電動カートが起用されたと発表した。
同社が開発中のエアレスタイヤ「noair(ノアイア)」を装着した電動カート計6台が、万博会場内で活用されている。このうち5台は5人乗り、1台は7人乗りの仕様となっている。これらのカートは、会場内の関係者や事務局員の移動時間短縮と効率化をサポートする目的で導入される。
具体的には、「フューチャーライフエクスペリエンス」という未来の暮らしに関する展示施設の運営スタッフ移動用として5台が、セルビア共和国のパビリオン「セルビア館」の関係者移動用として1台が使用されている。
トーヨータイヤは2006年からエアレスタイヤの研究開発に取り組んでおり、2017年には高速走行が可能なレベルに到達した「noair」の技術を発表している。空気充填などのメンテナンスが不要なこのタイヤは、グリーンスローモビリティへの適用など、実用化に向けた実証実験が進められている。
同社は今回の協賛を通じて、持続可能な未来社会の実現に向けた取り組みを推進し、大阪・関西万博の成功に貢献することを目指している。
