
テンフィールズファクトリーは、愛媛県今治市及び岡山県岡山市で発生した山林火災を受け、被災地支援の一環として、愛媛県と岡山県の各1か所に設置されたEV急速充電器「FLASH」を無料開放すると発表した。設置先は、岡山県のHeat Up Worldと愛媛県のGLASSY。
無料開放は3月25日から開始されており、終了時期はEVアプリ内で案内される。被災者の利用を最優先とし、災害時の非常用電源としての活用が目的だ。
近年、日本各地で自然災害が多発し、電力供給が途絶えるケースが増えている。EVは「移動可能な電源」として、災害時のライフライン確保に貢献できる。特に「V2H(Vehicle to Home)」技術により、車両に蓄えた電力を家庭に供給し、停電時でも最低限の生活を維持することが可能だ。
テンフィールズの「FLASH」はOTAシステムを導入しており、遠隔操作での価格改定や無料開放が可能。これにより、災害発生時には即時に充電料金を無料化し、被災地の電力支援を行うことができる。
同社は、これまでEVユーザーにとって使いやすい充電環境を提供してきた。今後も充電インフラとしての役割を強化し、社会の安心と安全を支えていく方針だ。EVは日常の移動手段であるだけでなく、緊急時には電力を供給できる存在として、その可能性を最大限に活かすことが期待されている。