フォルヴィアの水素貯蔵システムを搭載したトラックのイメージ《写真提供 フォルヴィア》

自動車部品大手のフォルビア(FORVIA)は、2月19日から21日まで東京ビッグサイトで開催される「H2 & FC EXPO 第23回[国際]水素・燃料電池展」に出展。最新の水素関連技術を披露する。

フォルビアは、水素の活用が経済の効果的な脱炭素化の鍵であり、持続可能なモビリティの課題に対する答えを提供する技術だと考えている。同社はアジアとヨーロッパに4つの製造工場を持つ水素貯蔵タンクと水素貯蔵システムの世界初のサプライヤーだ。

今回の展示会にXLサイズ水素ガス貯蔵タンクを出展する。これは、トラック用に開発された70MPaのタンクで、35MPaに比べて水素容量を約80%向上させた。この超大型タンクソリューションは、70MPaで7%を超える最高の水素搭載質量効率を実現する。

マルチキャビティー水素貯蔵システムは、GTR13フェーズ2の安全規格に準拠し、最大20%のコスト削減を実現。CO2排出量を40%削減し、11%以上の軽量化を達成している。

MEGC用水素貯蔵ソリューションは、既存タイプ3タンクを最適化設計し、世界クラスの水素積載量を提供する。地域の水素輸送やラストワンマイル配送に不可欠なシステムだ。

また、フォルビアの合弁会社のシンビオ(Symbio)も、75kWのStackPackの新しい産業化対応バージョンを発表する。長距離用に特別に設計されたこの最適化されたシステムは、最先端の性能を実現するという。

フォルビアは水素ドライブトレインシステムの75%のコンポーネントに相当し、研究開発と工業化における専門知識を活用して、安全でサステイナブルかつ手頃な価格のソリューションを提供することを目指している。