マセラティ MCXtrema《photo by Maserati》

マセラティは、モントレーカーウィーク2024開催中の8月17日に、サーキット専用車の『MCXtrema』の第一号車を顧客に納車することがわかった。

納車イベントは8月17日、カリフォルニア州のウェザーテック・レースウェイ・ラグナセカで行われる予定。このモデルは、2023年にザ・クエイルで初公開されたサーキット専用のハイパーカーであり、マセラティの技術力とパフォーマンスの限界を示す1台になるというMCXtremaは、ラグナセカで初走行し、その強力なパフォーマンスを披露する予定だ。

MCXtremaにはスーパーカーの『MC20』用3.0リットルV型6気筒ガソリンツインターボエンジン「ネットゥーノ」(Nettuno、ネプチューン)を、強化して搭載する。「マセラティ・ツイン・コンバッション(MTC)」ツインスパーク、TJIデュアルコンバッションコントロール、ドライサンプシステム、新設計のターボチャージャーを採用。最大出力は630hpから730hpへ、100hp引き上げられた。

カーボンファイバーなどの軽量素材を使用することで、乾燥重量は1250kg以下に抑えられた。パワーウェイトレシオは、約1.71kg/hp。トランスミッションは、パドルシフト付きの6速シーケンシャルを組み合わせた。

MCXtremaは、マセラティMC20の仕様を受け継ぎながら、さらに高度な技術装備を充実させたエクストリームなサーキット専用モデルとして開発された。マセラティのデザイン部門の「チェントロ・スティーレ・マセラティ」がデザインを手がけた。専用のボディは、レーシングカーに求められるレギュレーションなどの制約を排除し、限界に挑むことを目指してデザインされた。

その結果、これまでにない美しさとスポーティな性格を融合し、コレクターズクラシックになるに至った、と自負する。全幅は2020mm、全高は1220mmとした。軽量カーボンファイバー製センターモノコックをベースにしている。

カーボンファイバー製のボディに、天然繊維を使用したコンポーネントを組み合わせた。フロントスポイラーやリアウィングは、サーキットの特性に合わせて、調整することができ、高いダウンフォースを追求する。LEDフロントライトをはじめ、FIA(国際自動車連盟)公認のレインライト、レキサン製のフロント&サイドウィンドウを採用している。

なお、MCXtremaは、世界限定62台を生産する計画。ただし発表前に62台は完売している。

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