シャオミ SU7 超高性能モデルのプロトタイプ(スクープ写真)《APOLLO NEWS SERVICE》

中国のスマート家電メーカー「シャオミ」から登場した初のEV『SU7』は、4月に開催された「北京モーターショー」でも大きな話題となった。ポルシェ『タイカン』に匹敵するパフォーマンスでありながら、価格は半額程度からというのがアピールポイントだ。そんなSU7に、スーパースペックの超高性能モデルが加わる可能性が浮上している。

2010年に設立されたシャオミ(Xiaomi Corporation)は、手頃な価格のハイエンドスマートフォンやスマート家電を開発、販売する中国企業だ。自社開発の「Hyper OS」を搭載した製品による「ヒト×クルマ×ホーム」のスマートエコシステムの実現を強く推進する。「SU7」はそのデバイスのひとつとして、2021年8月に子会社として設立したシャオミオート(Xiami Auto)が2023年12月に発表、2024年3月に販売を開始した。

スマートデバイスとしての価値を訴求する一方で、発表当初よりポルシェやテスラに対するライバル心をむき出しにし、高性能と廉価をアピールしてきた。下位グレードはテスラ『モデル3』よりも価格が安く、上位グレードはポルシェ『タイカン ターボ』に匹敵するパワーと性能を備えたSU7は、発売直後24時間で10万台を受注するなどして話題となった。

現在のフラッグシップモデル「SU7 MAX」は、2つのモーターを搭載し、最高出力663ps、最大トルク838Nmを発揮。わずか2.78秒で0から100km/h(62mph)まで加速させる性能の持ち主だ。

対するポルシェは3月に最高出力1108psを発揮する最強のタイカン「ターボGT」を投入。オプションの「ヴァイザッハ ライトウェイト パッケージ」を装備したモデルでは、ニュルブルクリンクを7分07秒55で周回し、リマック『ネヴェーラ』に次いで量産EVで2番目に速いタイムを記録している。

そこにシャオミは、超高性能なSU7で挑む。スクープしたプロトタイプからは、「ヴァイザッハ」を意識したような大型の固定式リアウイングが確認できる。ヴァイザッハは後部座席もオミットしたタイムアタック仕様とも呼べるものだが、このSU7はリアウインドウがフルスモーク状態なので後席の有無までは確認できていない。外観の変更点はほとんど見られないが、フロントバンパーの下にコンパクトなチンスポイラーが追加されていることがわかる。サスペンションはかなりハードなセッティングがなされているようだ。

タイカン ターボGTに対抗するとなれば、システム合計出力を4桁の領域に押し上げるパワーアップが必要となる。しかし、そのパワーが実現すれば0-100km/h加速も2.5秒を大きく下回ってくるはずだ。

その価格はタイカン ターボGT(日本価格は3132万円)を大幅に下回ることは確実。半額以下でこのスペックを手に入れられる可能性も大いにある。シャオミの次の一手に、中国だけでなく世界が注目している。

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