第3戦ディルイーヤE-Prixで優勝したキャシディ《Photo by Qian Jun/MB Media/Getty Images Sport/ゲッティイメージズ》

ABB FIAフォーミュラE世界選手権は、3月30日にシーズン10第5戦となる東京E-Prixを開催する。今シーズンもドライバーたちの激しい争いが続いており、9人のドライバーが表彰台に上がり、トップ10には8つのチームが名を連ねている。

前戦サンパウロE-Prixでは、選手権史上最もエキサイティングなレースが展開された。アニェンビー・サンバドローム・サーキットで200回を超えるオーバーテイクが行なわれ、観客は息をのむ展開となった。3人のドライバーが0.3秒差でゴールラインを通過する混戦の中で、サム・バードがNEOMマクラーレンの初優勝を決め、表彰台に立った。

ABB FIAフォーミュラE世界選手権シーズン10は1月に開幕し、メキシコシティ、ディルイーヤ、サンパウロといった世界の大都市で都合4つのラウンドが終了している。開幕戦優勝はタグ・ホイヤー・ポルシェのパスカル・ウェーレイン、第2戦はアンドレッティ・フォーミュラEのジェイク・デニス、第3戦はジャガーTCSレーシングのニック・キャシディだった。

ドライバーズランキングでは、キャシディが第4戦のサンパウロでリタイアしたものの57ポイントでトップを守り、ウェーレイン53ポイントとジャガーTCSのミッチ・エヴァンス39ポイントが続いている。DSペンスキーのジャン=エリック・ベルニュが4位、デニスが5位。

サンパウロE-Prixで勝利したバードはランキング6位だ。さらに、ニッサン・フォーミュラEのオリバー・ローランド、マセラティMSGレーシングのマキシミリアン・ギュンター、そしてエンビジョン・レーシングの2人、セバスチャン・ブエミとロビン・フラインスがトップ10入りを果たしている。

チームランキングはジャガーTCSが首位、タグ・ホイヤー・ポルシェが2位。

東京E-Prixは3月30日、15時03分にスタートし、33週で競われる。東京の次はイタリアのミサノE-Prixが4月13日に開催される予定。シーズンは世界10都市を走って、最終戦は7月21日の第16戦ロンドンE-Prixだ。

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