ヤマハ発動機の3Dハイブリッド光学外観検査装置「YRi-V TypeHS」《写真提供 ヤマハ発動機》

ヤマハ発動機は、高速・高精度を両立させた電子部品実装工場向け3Dハイブリッド光学外観検査装置「YRi-V」に、ハイエンド仕様「YRi-V TypeHS」を追加し、3月1日に発売する。この製品は、従来機に比べて画像処理能力が大幅に向上し、業界トップレベルの高速化を実現したことが特徴。

「YRi-V TypeHS」は、2500万画素の高解像度カメラと最新の高性能CPU・GPUを搭載しており、分解能7μmおよび5μm仕様の高精細検査で従来比約1.6倍の速度を誇る。また、従来の高精度8方向3Dプロジェクターに加え、新たに高性能3Dラインレーザーを搭載。これにより、鏡面部品や透明体部品の形状を正確に再現し、検査能力をさらに向上させている。

特に、0201(0.25mm×0.125mm)サイズの極小部品や鏡面光沢のある部品に対する検出能力が優れており、モジュールやデバイス基板生産における品質向上に大きく貢献すると期待されている。

電子部品実装の信頼性は製品の市場価値に直結するため、小型化・高密度化・高機能化・多様化が進む中、全数自動検査の高速化と高精度化が求められている。ヤマハ発動機は、この市場の要求に応えるために「YRi-V」を開発、そのハイエンド仕様として「YRi-V TypeHS」を新たに開発した。

同社は、実装設備のフルラインアップメーカーとしての強みを活かし、装置間連携による実装工程の高効率化を実現する「インテリジェントファクトリー」の推進を進めており、「YRi-V TypeHS」の投入はその一環となる。