RC160(1959年)《写真提供 ホンダ》

ホンダ創立75周年、世界のモータースポーツで活躍を続けるホンダの原点を知ることのできる1冊が、この『ホンダオートバイレース史』(発行:三樹書房)だ。

『ホンダオートバイレース史』
浅間レースからマン島TTまで
新装版
著者:中沖満
発行:三樹書房
定価:本体2600円+消費税
発売:2023年10月10日

ホンダは1954年のブラジル・サンパウロにおけるレースで、最初の海外レースを経験し、その後のTT(ツーリスト・トロフィ)レースで、本格的な国際二輪レースに参戦を果たすことになる。ホンダが世界進出するにあたって、大きな意味をもつこれらのレース活動について、関係者への取材を続けてきた著者が本書に記した内容は、今では知りえない貴重な資料だ。

目次……●ホンダの生い立ち - ドリーム号の誕生 - ●良品に国境なし - 赤カブの大ヒット - ●世界をめざして - TTレース出場宣言 - ●“作業服神聖論” - 白いつなぎのエピソード - ●浅間高原レースへ - ヤマハとの熱戦 - ●2ストローク対4ストローク - 第2回浅間火山レース - ●ホンダ、マン島TT初戦 - 井の中の蛙、大海を知る - ●マン島帰りのホンダ - 本田宗一郎氏と鈴木俊三氏 - ●“世界のホンダへ” - マン島TTでの優勝 -

2023年、ホンダが創立75周年を迎えたことを機に、浅間のレースに参戦したホンダ『RC160』を掲載したカバーデザインにして、250部を製作した新装版。

マン島TT参戦ライダー(1959年)左から:鈴木淳三選手、谷口尚巳選手、鈴木義一選手、田中楨助選手《写真提供 ホンダ》 谷口尚巳選手 / RC142(1959年マン島TT)《写真提供 ホンダ》 1961年 WGP西ドイツGP《写真提供 ホンダ》 『ホンダオートバイレース史』《発行 三樹書房》