出張旅費の精算もICカードとクラウドの時代へ。《写真提供 写真AC》

PASMO協議会は6月22日、PASMOのデータを活用した企業向けの旅費精算サービスを今冬以降に有償で開始すると発表した。

これは、クラウド型出張・経費管理のサービスを展開している米SAP Concurの日本法人である株式会社コンカーが開発している経費精算・管理クラウド「Concur Expense」とPASMOの利用履歴を自動的に連携させて行なうサービスで、同社の「Concur Expense」や「IC Card Integration」のユーザー企業が対象となる。

この旅費精算サービスを利用すると、申請漏れの恐れがなくなるほか、入力業務の負荷も軽減。データの改ざんや誤入力の問題もなくなるため、承認者や経理部門でのチェックに要する負担も大幅に軽減されるという。

対象となるPASMOは、記名式カードとモバイルPASMO、Apple PayのPASMO。連携できるデータは鉄道、バス、タクシーなどの乗車履歴で、定期券区間の乗車履歴や物販購入などの履歴は対象外となる。

PASMOによる旅費精算の流れ。連携する利用履歴は利用翌日にConcur Expenseに自動的に反映されるため、旅費精算の際にPASMOをリーダーで読み込ませる作業が不要となる。《資料提供 PASMO協議会》