JR西日本のN700シリーズ《写真提供 西日本旅客鉄道》

JR西日本は6月16日、新幹線車両のN700Sを追加投入すると発表した。合わせて、N700Sの一部機能をN700Aタイプに反映する工事も実施する。

消費電力の削減や床下機器の軽量化、バッテリー自走システムの搭載などが図られたN700Sは、JR西日本では2021年3月のダイヤ改正からH編成と呼ばれる16両編成2本が投入されているが、2023年8月頃と2024年2月頃にはさらに1本ずつを投入する計画。

N700Aについては、現行の16両編成40本(N700改造のK編成16本、新製車のF編成24本)に対して、N700Sの特徴である地震時のブレーキ距離短縮、車両状態監視機能の強化、パンタグラフやブレーキ装置の摩耗部分の長寿命化を図るとしており、博多総合車両所において2024年度から2026年度にかけて施工する計画。

新幹線のN700シリーズ(写真はJR東海車)《Photo by Soeren Stache/picture alliance/ゲッティイメージズ》 新幹線のN700シリーズ(写真はJR東海車)《Photo by Stanislav Kogiku/SOPA Images/LightRocket/ゲッティイメージズ》 N700Aに採り入れられるN700Sの特徴。《資料提供 西日本旅客鉄道》