ブガッティ・チェントディエチ の最後の1台《photo by Bugatti》

ブガッティは12月19日、世界限定10台の新型ハイパーカー『チェントディエチ』(Bugatti Centodieci)の最後の1台を出荷した、と発表した。

◆クォーツホワイトの外装にライトブルー内装の組み合わせ
チェントディエチは、ブガッティの創業110周年記念モデルであり、ブガッティが1990年代に生産した『EB110』へのオマージュとして開発された。車名のチェントディエチとは、イタリア語で110を意味している。

限定生産10台の最後の1台となったのは、クォーツホワイトのボディカラーを基調に、ブラックカーボン仕上げのボディ下部やマットブラック塗装のフロントグリルを備えたモデル。ライトブルー仕上げのブレーキキャリパーと、ブラックカーボン製リアウィングに配されたライトブルーの車名ロゴは、EB110を連想させるものだ。ブガッティによると、このブルーはEB110が生産された当時の「ブガッティブルー」を再解釈した色になるという。

インテリアは、ライトブルーのスポーツレザー仕上げが特長だ。シート、ルーフライナー、ドアパネル、センターコンソール、フロアマットには、四角形のパターンをあしらっている。

◆EB110のモチーフを再現したエクステリア
ブガッティによると、チェントディエチの開発と設計に関しては、多くの技術的課題に直面したという。EB110は1980年代後半に開発されており、非常にフラットで、くさび形の古典的デザインが特長だ。一方、チェントディエチのベース車両のシロンは、複雑なエアロダイナミクスフォルムを備えており、シロンベースでEB110のようなデザインを構築することに苦労したという。

フロントには、馬蹄形のラジエーターグリルを装着した。新開発のフロントスポイラーは、フロントバンパーの3分割エアインテークに似合うようにデザインされた。ノーズは非常に低く、象徴的なブガッティホースシューは、低いノーズに合わせて小型化された。これらのデザイン要素により、EB110のモチーフを再現しているという。LEDデイタイムランニングライトを組み込んだヘッドランプは、スリムなデザインが特長だ。

ボディサイドでは、BピラーのCラインが、シロンよりも大幅にコンパクト化された。5つの丸型エアインサートを、ダイヤモンドの形で配置した。W16気筒エンジンの冷却に、充分なエアインテークを備えている。

◆0〜100km/h加速2.4秒で最高速は380km/h
チェントディエチのミッドシップに搭載されるパワートレインは、『シロン』の8.0リットルW16気筒+4ターボがベースのエンジンだ。オイルクーラーに吸気口を追加することにより、エンジンの冷却性能を引き上げるなどの専用チューンを受けた。最大出力は1500hp/6700rpmから、1600hp/7000rpmに、100hp向上している。

トランスミッションは7速デュアルクラッチ「DSG」で、駆動方式は4WDだ。チェントディエチはシロンに対して20kg軽量化されており、0〜100km/h加速2.4秒、0〜200km/h加速6.1秒、0〜300km/h加速13.1秒の性能を発揮する。最高速は、380km/h(リミッター作動)を可能にしている。

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