ジオテクノロジーズ トリマ広告 発表会《写真撮影 小松哲也》

ジオテクノロジーズは11月30日、移動することでポイントが貯まるポイ活アプリ『トリマ』の利用者の中から広告主が訴求したいユーザーを絞り込んだ上でピンポイントかつリアルタイムに広告が配信できるサービスを開始したと発表した。

◆1200万DL『トリマ』のデータを活かしマーケティングを支援
トリマはジオテクノロジーズが2020年10月に提供を開始したポイ活アプリで、同社の水島剛執行役員CMO(チーフマーケティングオフィサー)によると「歩く、自転車やクルマ、電車などでの移動をすべて把握し、マイルをためることできるサービスになっている。貯まったマイルは各社のポイントだけではなく現金にも交換することできる。約2年間で1200万ダウンロードされている」という。

このトリマには移動データほかアプリユーザーの性別や職業、家族構成年収、移動手段など様々なデータが蓄積されており、さらにジオテクノロジーズが企業向けに提供している高精度属性付き人流分析やリサーチによる事前調査と効果計測を組み合わせることで、今回新たなマーケティング支援サービスとして『トリマ広告』を開始したもの。

ジオテクノロジーズの豊田俊作執行役員は「トリマ広告の中には4つのサービスが含まれていて、広告主のニーズに合わせて最適な広告サービスをご提供することができる」と話す。具体的にはダイレクト、ジオプッシュ、プレミアム、アンケートの4種類で、これらを組み合わせたプロモーションも可能としている。

◆最適な広告を提供する4つのサービス
このうちダイレクトについて豊田執行役員は「このサービスは1年ほど前に『トリマクーポン』という名前でリリース済みのサービスで、今回トリマ広告のラインアップのひとつに加えることにした。指定したエリアに住んでいる人や勤務している人、または滞在したことがある人をターゲティングでき、例えば商圏内の狙ったお客様にダイレクトに広告を届けることができるサービス。さらに性別や家族構成などの属性を絞り込むこともでき、こうした複数のターゲティングができることによって、無駄打ちが少なくて効率的な集客ができることが特徴」と解説。

またジオプッシュは「ユーザーが今いる場所に対してリアルタイムでプッシュ通知広告を配信することで、店舗までのラストワンマイルの集客策として有効なサービスになっている。具体的には店舗や最寄り駅を中心としたエリアにジオフェンスといわれる仮想のエリア内に(ターゲティングした)ユーザーが入った瞬間にプッシュ通知で広告を配信するサービス。ユーザーがプッシュ通知をタップするとランディングページに遷移して広告が表示される。ユーザーはその広告をみることによってマイルが獲得できるというインセンティブがあるので、高いクリック率が期待できて店舗に対するラストワンマイルの集客を強力に支援することができる」という。

プレミアムは「トリマ内の動画広告、バナー広告枠に広告を出稿できるので、顧客の興味やブランドの認知拡大に有効なサービスとなっている。トリマというアプリは1日に一人あたり平均7回閲覧される。そうしたユーザーが月間のアクティブユーザーで400万人いるので豊富な広告在庫によって認知の拡大が期待できる」と豊田氏。

アンケートに関しては「トリマのアンケート内でプロモーションを行うことができるので、商品やサービスへの興味を喚起して理解を深めることができる。ユーザーの位置情報や属性によるスクリーニングで抽出したユーザーにアンケートを発信する。このアンケートの中で商品やサービスのメリットを訴求することができるので回答者に興味関心を促して広告主のサイトへ誘導するサービスになっている」とのことだ。

ジオテクノロジーズ トリマ広告 発表会《写真撮影 小松哲也》 ジオテクノロジーズ トリマ広告 発表会《写真撮影 小松哲也》 ジオテクノロジーズ トリマ広告 発表会《写真撮影 小松哲也》