ドゥカティ・スクランブラー 新型の「フルスロットル」《photo by Ducati》

ドゥカティ(Ducati)は11月7日、新型『スクランブラー』を「ドゥカティワールドプレミア2023エピソード7」において初公開した。新型スクランブラーのスポーツバージョンが「フルスロットル」だ。

◆GP19レッド/ダークステルスの専用シートとカラーリング
新型『スクランブラー・フルスロットル』は、ダートオーバルコースで開催される米国の「フラット・トラック・レース」に着想を得ている。

サイドのゼッケンプレートには、初代スクランブラーがデビューした1962年にちなみ、「62」の番号が付けられた。サンプガードは、トラッカースタイルを表現する。スポーティなキャラクターは、GP19レッド/ダークステルスの専用シートとカラーリングによって、さらに強調されている。

新型スクランブラーのフルスロットルは、都市で目立つレーシーなスタイルをコンセプトに掲げる。このニューモデルは、その限界をさらに押し広げ、市街地を俊敏に駆け抜け、週末にはツーリングに出かけることも可能という。

◆専用ハンドルバーとフェンダーレス仕様のリア
新型スクランブラーのフルスロットルには、専用のバリアブル・セクション・ハンドルバーを装備した。このハンドルバーは、新型スクランブラーの「アイコン」バージョンよりも低いのが特長。スポーティで、さらに俊敏で楽しいライディングを追求している。

新型スクランブラーのフルスロットルでは、フロントにショートタイプのフェンダーが装着された。その一方で、リアはフェンダーレス仕様となっている。

さらに、アルミホイールのレッドタグ、型式認証済みのテルミニョーニ製サイレンサー、ドゥカティ・パフォーマンス製LEDターンシグナルが標準装備されている。

◆最大出力73psを発生するV型2気筒エンジン
新型では、スイングアームとトレリスフレームから構成されるシャシーを刷新した。同様に、ドゥカティのスクランブラーの最大の特長である「デスモドゥエ」エンジンは、エンジニアリングが近代化され、先代バージョンと比較して全体で約4kgの軽量化に貢献している。

排気量803ccのV型2気筒ガソリンエンジンには、「デスモドロミック」バルブ駆動システムを採用した。最大出力は73ps/8250rpm、最大トルクは6.7kgm/7000rpmを発生する。ライド・バイ・ワイヤを新たに採用したことにより、あらゆる回転域でレスポンスが向上しているという。トランスミッションは6速。オプションでクイックシフターが選択できるようになった。

また、新型には、デュアルチャンネル・コーナリング ABSを採用した。この進化したABSでは、車体を傾けた状態でのブレーキング時にグリップコントロールが可能。コーナリング時の転倒のリスクを実質的に回避することができるという。

新型では、新開発の4.3インチTFTメーターパネルを装備した。先代モデルのモダンクラシックな見た目を維持する一方で、「ドゥカティ・マルチメディア・システム」を搭載できる。これにより、ターンバイターン・ナビゲーションを利用することが可能になった、としている。

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