10月29〜30日に開催された「お台場キャンピングカーフェア2022」。注目のキャンピングカーやトレーラーがお台場に集結した。
中でもキャンプ初心者からの人気を集めていたのは、軽自動車や軽トラをベースとした軽キャンパー。キャンピングカーライフを始めたての人も安心して楽しめる、充実した装備の軽キャンが一堂に介していた。
◆ポップアップルーフでスペース拡大
東和モータース販売のブースには、ダイハツ『ハイゼットトラック』をベースとした『INDY 108 エクストラSa3t』（参考出展車の価格は448万9100円）があった。ボディの色は赤・青・グレー・白の4色と4パターンの迷彩から選ぶことが可能だが、受注の場合納期までに約1年かかることもある人気車種だという。現在は先行発注を行っており、およそ半年で準備できるものもあった。
軽キャンが人気を集めている理由としては、軽自動車の規格に収まるため維持費が安く駐車場にも入りやすいという点が挙げられる。しかし、INDY 108はポップアップルーフを備え、パネルを倒すことでルーフ部にも大人2人で寝ることが可能。室内と合わせて最大4人で宿泊でき、収納力も抜群だ。このポップアップルーフを居住スペースとして活用することができるのはもちろん、室内の高さを確保して解放感のあるリビングを演出することも可能となっている。
また、軽トラをベースとするキャンピングカーは機動性が高く、山奥の舗装されていない道でも通行やすれ違いに余裕をもって対応できる。取り回しがよく、日常使いにも対応しやすいのがメリットだ。さらに、INDY 108では、軽トラの固定シートをリクライニング＆スライドシートに換装。軽トラの機能性と乗り心地を兼ね備えた1台を実現していた。
◆軽自動車ベースでも欲しいアイテムが満載
同じく同社のブースにあった新型『Klein 108 Alle』（参考出展車の価格は289万860円）は、初心者にも嬉しい装備が揃った軽バンコンタイプ。スズキ『エブリイ ジョイン』をベースとし、軽自動車そのままのボディにキャンプ用の装備を搭載している。
1500Wのインバーターや105Aのサブバッテリー、小型ファン、電子レンジ、冷蔵庫、ティッシュボックスなど、キャンピングカーに欲しいアイテムが一通り揃った。さらに、300Wのセラミックヒーターを使用することで、掘りごたつのような空間を設けることもできる。充実した室内に対し、外観はバンのボディをそのままに架装しているため、乗用車として使用しても街に馴染みそうだ。
次々と新型が登場し、装備の充実も進んでいる軽キャンパー。普段使いもしやすい車種が多く販売されており、会場にも一見通常の乗用車と見間違えるような車が多くあった。キャンピングカーに必要な装備がコンパクトにまとまっているため、キャンピングカー初心者はもちろん、自分のキャンプに必要なものがわかっているベテランにもおすすめしたい。
