ダイヤトーン・DS-G400Photo by 三菱電機

より良い音を楽しめるカーオーディオシステムを手にしたいと考えているドライバー諸氏に向けて、プロが考案した具体的な“スタートプラン”を紹介している当特集。今回も、予算10万円をメドとするお薦めのスピーカー交換プランを提示する。

◆予算の多くを製品代に割り振ると、満足度も上昇!?
さて、今回話を訊かせてくれたのは、広島県広島市にて店舗を構える人気店、“M.E.I.”だ。早速“M.E.I.”を率いる山本さんに、お薦めプランを1つ挙げてもらった。

「当店では10万円以下のスピーカー交換プランをさまざまご用意しています。どれもお薦めですが、今回は8万1300円(税抜)のプランをご紹介したいと思います。当プランでは、モレルの『マキシモウルトラ602 MKll』(税抜価格:5万4000円)をベースに、インナーバッフル代、ライトなデッドニング施工費、そして取付工賃まで含めてこのお値段にてご提供しています。

ところでご予算が10万円の場合、問題となるのは予算配分だと思います。考え方はさまざまあり、基本的な取付工賃以外のほとんどを製品代に当てるやり方もあれば、逆にデッドニングに手厚く予算を割り振るやり方も有り得ています。どちらが良いかは一概には言えません。両方にそれぞれメリットがありますから。なのですが、初めてスピーカー交換をされる方の多くは、製品代に重きを置くことを望まれます。より良いモノを手にされた方が、満足度は高まりますから」

◆デッドニングはライトな内容にとどめても、大きな効果を発揮する!
「とはいえ、デッドニングの必要性を理解されている方も多いです。そしてそういった方の多くは、多少なりともデッドニングも行っておきたいとお思いです。また、せっかく専門店に来たのだから専門店ならではのバリューも得たいとも思われていて、なのでそういったお気持ちにお応えする意味でも当店では、最低限のデッドニングをプランの中に含めています。その方が、音も良くなりますし。

具体的には、制振材と吸音材を用いてスピーカーの真裏周辺にて“背圧処理”を施します。ドア内部で起こる問題の原因となるのはスピーカーの裏側から放たれる音エネルギー(背圧)ですので、まずはその影響が少なくなるように処置しておくと状況はかなり改善されます。

なお、インナーバッフルの使用はマストです。しかし、木製の市販品を使えばコストを抑えられますので、当セットプランでは使えるクルマであればそれを使います。

ところで、スピーカーの性能をさらに引き出したいと思われる方には、オプションをご案内しています。まず人気が高いのは、『防振プラン2へのバージョンアップ』(税抜価格:4万2000円)です。当オプションでは、ドア内部に本格的なデッドニングを施します。アウターパネルの防振作業、サービスホール埋めと補強、これらを行いミッドウーファーをより良く鳴らすための環境を整えます」

◆ツイーターのカスタムインストールも、音に効く!
「または、『ツイーターマウント製作』も同じく4万2000円(税抜)にて行えます。こちらでは、ツイーターをAピラーもしくはドアミラー裏へカスタムインストールいたします。見た目的にもすっきりしますしもちろん、音質アップも図れます。

もしくは、『オリジナルバッフル製作』(税抜価格:1万5000円)もお薦めです。インナーバッフルは市販品よりもワンオフ品を使った方が、音的にも耐久性的にも有利です。

なおこれらのオプションは、後々ご予算ができてから行われても良いと思います。1つ1つやっていくと、都度音が良くなる感動を味わえますので、むしろ面白いかもしれません。

また、スピーカーにダイヤトーンの『DS-G400』(税抜価格:10万円)を使うプランもお薦めです。この場合の総額は13万円(税抜)となり3万円オーバーしますが、得られる満足度はかなり高まります。スピーカー代が倍も違いますからそれもそのはずです。ご予算が許せばご検討いただく価値は大きいと思います。

お近くでしたらぜひお気軽にお越しください。さまざまなプランをご案内できると思います。お待ちしています」

ダイヤトーン・DS-G400Photo by 三菱電機 ダイヤトーン・DS-G400Photo by 三菱電機