ブリヂストンが研究開発している月面探査車用タイヤのコンセプトモデル《写真提供 ブリヂストン》

ブリヂストンは9月18日、テレダイン・ブラウン・エンジニアリング(本社:米ハンツビル)は、同社が主導する有人月面探査車の開発チームに参画すると発表した。この開発プロジェクトは、NASAの有人月面探査車(Lunar Terrain Vehicle、LTV)に使用されることを見据えたもの。

NASAの新たな宇宙開発ミッションでは、月面を航行する有人自動運転車両=LTVが必要とされている。LTVには、月面の激しい温度変化など過酷な環境下で、長期に渡って宇宙飛行士の移動と探索を支えることが求められる。

この要求に応えるため、テレダイン社は、北米日産、シエラ・スペース、テクストロン、そしてブリヂストンを加えて、チームを結成した。

ブリヂストンは2019年は、有人月面探査車での使用を想定したタイヤの研究開発をスタートした。岩や砂に覆われ、激しい温度変化や放射線にさらされる過酷な月面の環境において、ブリヂストンの「接地を極める」技術を活用し、長期にわたって安全に機能するタイヤをめざして、金属製のエアレスタイヤのの開発・検証を進めている。

ブリヂストンが研究開発している月面探査車用タイヤのコンセプトモデル《写真提供 ブリヂストン》 ブリヂストンが研究開発している月面探査車用タイヤのコンセプトモデル《写真提供 ブリヂストン》