「第28回ITS世界会議ロサンゼルス2022」の会場となったロサンゼルスコンベンションセンター《写真撮影 会田肇》

「第28回ITS世界会議ロサンゼルス2022」が9月18日、ロサンゼルスコンベンションセンター(LACC)でスタートした。22日までの期間中、世界の共通課題である、事故や渋滞といった道路交通問題の解決や、そこから生まれるビジネスチャンスの創出を図る。

世界は人口の急増と共に、自動車をはじめとする交通システムが様々な問題を引き起こすに至っている。ITS世界会議ではその世界共通の課題を最先端の通信技術によって解決を図ろうと、官民学の研究者達がその研究成果を発表し合う場として開催される。

ITS世界会議の歴史を振り返ると、高度道路交通システムに焦点を当てた年次開催の国際会議として、1994年にパリでスタート。以来、世界をタテ軸で北南米/欧州・アフリカ/アジア・オセアニアの3つのエリアに分け、毎年秋を中心とした時期に開催されてきた。

そのうちアメリカで開催されるのは今回が7回目で、2014年にデトロイトで開催されて以来となる。ロサンゼルス大会は当初、2020年に予定されていたが、コロナ禍の影響を受けて中止。その意味で今回の開催は“リベンジ開催”になったとも言える。

今回のテーマは“Transformation by Transportation”。会議には39カ国から参加し、180以上のプログラムセッション、7万8400平方フィート=約7300平方メートルに広がる展示スペースに300社を超える企業が出展する。その他、最先端技術の成果として20のテックツアー&デモなどのイベントも開かれる予定だ。現地明日(9月19日)には開会式が会場内ホールで開かれ、その後、展示会場がオープンする。

今回の開催場所となったロサンゼルス・コンベンションセンター(LACC)は、ロサンゼルス市のど真ん中にあるダウンタウンの一角にある。施設そのものはそれほど大規模ではないが、11月にはロサンゼルスモーターショーも開催される場所として知られる。

18日に会場を訪れてみると、会場には多くの研究者たちがセッションに参加していた。研究者たちのイベントなので、モーターショーのような一般来場者が多く訪れることはないが、セッションでは毎回、白熱した議論が交わされる。明日からの報告では展示会場の様子を中心にお伝えしていきたい。

ロサンゼルスコンベンションセンター《写真撮影 会田肇》 展示会場の準備も終盤に向かっていた《写真撮影 会田肇》 翌日のオープンを控えた展示会場《写真撮影 会田肇》 会場マップ《写真撮影 会田肇》 イベントスケジュール《写真撮影 会田肇》 Registrationの会場《写真撮影 会田肇》