広島電鉄宇品線を走る700形。《写真撮影 草町義和》

広島電鉄は9月6日、軌道線(本線・白島線)の運賃改定を国土交通省に申請したと発表した。11月1日の実施を予定している。

申請によると、普通運賃の改定額は現行より30円アップし、本線は220円、白島線は160円に(ICカード「PASPY」利用時は本線20円引き、白島線10円引きに)。定期運賃も改定されるが、割引率は据置きとなる。

一方、本線については220円の均一運賃エリアが次のようにベイエリアまでとされ、共通運賃となっている広島バス、広島交通、芸陽バス、備北交通、中国ジェイアールバス、エイチ・ディー西広島も220円とされた上で同様に拡大される。

均一運賃エリアの拡大により、一部の定期券が廃止されるが、電車と路線バスとの相互利用ができる既存の共通定期券「広島シティパス」は次のようにエリアが拡大され、発売額が改定される。

また、「広島シティパス」のエリアをさらに拡大した「広島シティパスワイド」も新たに設定される。

このほか、平日の昼間時間帯や土休日に電車と路線バスを220円区間で相互利用できるデジタルフリー乗車券「デジタルシティパス」も発売するとしており、平日は10〜16時、土休日は任意の6時間に利用できる。発売額は大人400円で、子供と障害者は200円。

220円の均一共通運賃エリア(黄色の枠)。《資料提供 広島電鉄》 「広島シティパス」の利用拡大エリア(黄色の枠)。《資料提供 広島電鉄》 「広島シティパス」の改定額。《資料提供 広島電鉄》 「広島シティパスワイド」の利用エリア。《資料提供 広島電鉄》 「広島シティパスワイド」の発売額。《資料提供 広島電鉄》 「デジタルシティパス」の利用範囲。《資料提供 広島電鉄》