フェラーリサウンドを際立たせる!?GTC4ルッソに調音施工を行うわけとは《写真撮影:雪岡直樹》

今年に入って話題の「調音施工」をフェラーリ『GTC4ルッソ』に実施するとのことで取材に伺った。今回訪ねたのは取扱店の「フォーカル プラグアンドプレイ ストア」。静かにすることが目的の調音施工でフェラーリの音の魅力をさらに引き出すことが出来たのか?

◆「調音施工」でフェラーリの魅力を引き出す?
フェラーリならではの魅力、その一つが官能的ともいわれる「美しいエンジンサウンド」。そんなフェラーリの「官能的サウンド」を最大限に堪能したい人におススメしたいサービスがあるという。それが、最近何かと話題の「調音施工」。日本の高級カーオーディオメーカー、BEWITH(ビーウィズ)が提供する走行音静粛化プログラムである。取付に要する時間はおよそ半日で、日帰り施工が基本となる。

◆オーディオメーカー的発想のエンジンサウンドチューニング?
サウンドを積極的に楽しみたいはずのフェラーリに、なぜ「走行音静粛化」なのか。理屈は非常に単純だ。ロードノイズのレベルを下げることで相対的にそれ以外の音が大きくなる、つまり絶対的なエンジンサウンドの音量を上げることなく、「聴きたい音」をドライバーにより堪能してもらおうというオーディオ的発想のサウンドチューニングなのである。フェラーリサウンド=エンジンサウンドなので、エンジン以外のノイズ、今回はロードノイズを減らすことによって車室内でフェラーリサウンドが強調されるというわけだ。

実際に調音施工を終えたGTC4ルッソに乗り込んでエンジンをスタートし、施工前に走ったルートへと乗り出す。まず、タイヤが砂利を巻き上げる音や段差を超えるときのボコ音が明確に抑え込まれている。タイヤのゴロゴロ音は劇的とは言えないまでも不快な感じはしないレベルに抑えられ、快適性が向上しているのを実感することができる。しかしそれにも増して印象的なのは、フェラーリサウンドの音量がより大きく、美しく聴こえるようになったことだ。むしろ、ロードノイズ対策というより、プチ・マフラーチューンをした感じという方が実際の感想に近い。欲しい音を際立たせながら不必要な音を押さえ込む、新しい観点の施工だなと素直に感心する。

気になるユーザー(フェラーリに限らずスーパーカー、スポーツカーオーナー)が「エンジンサウンドをもっと楽しみたい!」と思ったら全国の「フォーカル プラグアンドプレイ ストア」に相談すると愛車をもっと楽しめるはずだ。

フロントインナーカバーを外した状態《写真撮影:雪岡直樹》 フロントインナーカバー《写真撮影:雪岡直樹》 リアインナーカバー《写真撮影:雪岡直樹》 調音施工を行った状態《写真撮影:雪岡直樹》 隙間無く専用の部材を貼り込んでいる《写真撮影:雪岡直樹》 インナーカバー側にも部材が貼り込まれる。タイヤハウスへ戻すと施工された部分は一切見えない《写真撮影:雪岡直樹》