ヴィンス ドゥエチンクアンタ コンペティツィオーネ《写真提供 モータリスタ》

輸入バイク販売総代理店のモータリストは、ユーロ5に適合したハンドメイドの2サイクル250ccロードスポーツモデル、イタリア製ヴィンス『ドゥエチンクアンタ コンペティツィオーネ/ストラーダ』および英国製ランゲン『ツーストローク』の予約受注を開始した。

両モデルはイタリア・ヴィンス社が開発したオリジナルの249.5cc水冷2サイクル90度Vツインエンジンを搭載する。最高出力75hp/最大トルク45Nmを発生しながら厳しい環境規制であるユーロ5に適合。公道をストレスなく走り楽しむことのできるエンジンを作り上げた。

ギアボックスやクランクケースは精度と剛性を高め、カセット式ギアボックスには6段のオリジナルトランスミッションを搭載している。ボアxストロークは54x54.5mm。パワーバルブ方式の排気デバイスも装備している。

燃料供給システム(FI)は、気筒当たり1本のインジェクターをリードバルブ上流に用意して、吸気量はギロチン式スライドバルブでコントロール。スロットル全開時の吸気量を確保しつつ、アイドリングから正確に吸気量を制御し、優れたドライバビリティと実用的なパワーバンドに貢献する。

混合オイルは4つのデロルト製電子制御オイルポンプを介して、リードバルブ付近に設けられた気筒当たり2本の専用の通路から供給する。混合比はスロットル開度やエンジン不可に応じてECUが判断し、0.1%-5%の範囲で提供。オイル消費量は8200km/Lに抑え、規制対応に貢献している。

ドゥエチンクアンタは、このエンジンをフルカーボンモノコック構造のメインフレームに搭載する。前面投影面積が極小に抑えたエアロダイナミクスを採用。ダミータンク内にラジエーターを配する独特のレイアウトながらも、十分な吸気と冷却が行える構造となっている。また、ダブルウィッシュボーン構造のフロントフォーク、リアスイングアーム、前後ホイールにはカーボンを採用。車両総重量はレース仕様のコンペティツィオーネは102kg、公道走行可能なストラーダは105kgに押さえている。価格はコンペティツィオーネが750万円、ストラーダが990万円。

ランゲン ツーストロークは同じくヴィンス社製2サイクルエンジンを搭載したストリートカフェレーサー。軽量な車体と独特のアルミパイプフレームで異次元の走りを提供する。足回りはフロントがオーリンズ製、リアはK-Tech製のフルアジャスタブルサスペン賞を装備。ホイールは前後17インチ。ブレーキはフロントがブレンボ製320mmダブルディスクとHEL製ラジアルマウントキャリパー、リアがブレンボ製240mmディスクとHEL製デュアルピストン削り出しキャリパーの組み合わせとなる。価格は800万円。

ランゲン ツーストローク《写真提供 モータリスタ》 Vins製水冷2サイクル90度Vツインエンジン《写真提供 モータリスタ》 ドゥエチンクアンタ コンペティツィオーネ(右)/ストラーダ(左)《写真提供 モータリスタ》 ヴィンス ドゥエチンクアンタ コンペティツィオーネ《写真提供 モータリスタ》 ランゲン ツーストローク《写真提供 モータリスタ》 ランゲン ツーストローク《写真提供 モータリスタ》 ランゲン ツーストローク《写真提供 モータリスタ》 ヴィンス ドゥエチンクアンタ コンペティツィオーネ《写真提供 モータリスタ》 ヴィンス ドゥエチンクアンタ コンペティツィオーネ《写真提供 モータリスタ》 ヴィンス ドゥエチンクアンタ コンペティツィオーネ《写真提供 モータリスタ》 6段オリジナルトランスミッション《写真提供 モータリスタ》 燃料供給システム《写真提供 モータリスタ》