(イメージ)《写真提供 写真AC》

au やUQモバイルなどの通信サービスを手掛ける携帯電話大手のKDDIで、7月2日未明から発生した通話やデータ通信が利用しにくくなる障害。

ようやく3日午後5時半ごろに復旧作業が完了したものの、発生から40時間を超えても一部の地域では完全に復旧しない異例の事態が続いているという。

きょうの各紙も「KDDI障害3915万回線、過去最大級、復旧作業に40時間」などと、朝日と産経が1面トップで大きく報じているが、読売、毎日、日経は、参議院選の情勢調査をトップで取り上げている。

通信障害は2日午前1時35分に発生。設備の交換作業で不具合が生じ、交換機の処理負担を減らすため通信量を絞ったことで、通話やデータ通信がつながりにくい状況になったという。auや割安プランのpovo(ポヴォ)、UQモバイルのほか、KDDI回線を利用する楽天モバイルなどがつながりにくくなったという。

生活に欠かせない重要インフラの一つであるKDDIの通信障害の影響は、携帯電話の機能ばかりでない、インターネットにつなげる企業のIoT機器向けサービスなどにも広く影響が出た。このうち、前身の日本移動通信から関係か深くKDDI回線を利用するトヨタ自動車のほか、スズキ、マツダ、スバル(SUBARU)などもコネクテッドカー(つながる車)のサービスが一部で使えなくなっているという。

コネクテッドカーは、車から離れてスマートフォンでドアの開閉やライトの点灯状態を確認できるほか、緊急時にコールセンターのオペレーターに連絡する機能などがある。安心・安全のはずのつながる車が、万が一の緊急時につながらないようでは、ハンドルを握っていても、不安でたまらない。もっとも、この週末は、携帯電話もカーナビも存在しないアナログ時代を少しだけ思い出しながらドライブを楽しむ機会にもなったが……。

2022年7月4日付

●与党改選過半数の勢い、立民伸び悩み、維新大幅増の公算、参院選・本社情勢調査(読売・1面)

●KDDI障害3915万回線、発生40時間超、復旧せず(読売・1面)

●携帯インフラ弱さ露呈、119番や「つながる車」も影響(朝日・3面)

●子供たち短冊に願い、「飲酒運転しないで」田園調布署(毎日・21面)

●ゴーン疑惑、仏当局、関係者聴取で訪日(産経・20面)

●社員の働きがい、役員賞与に反映、パナソニックHD系、変動幅は100万円超(日経・1面)

●テスラ、EV販売減速、4〜6月分27%増、中国都市封鎖響く(日経・7面)

テスラ販売店(米カリフォルニア)《Photo by Justin Sullivan/Getty Images News/ゲッティイメージズ》