
スーパー耐久第2戦(6月4〜5日決勝)が行われた富士スピードウェイのイベント広場で、ポータブル水素カートリッジのプロトタイプが展示された。
トヨタ自動車と子会社のウーブン・プラネット・ホールディングスは、手軽に水素を持ち運びでき、生活圏の幅広い用途で水素エネルギーを使用できる、ポータブル水素カートリッジのプロトタイプを開発、展示した。
水素エネルギー館と題したテントでは、水素を「作る・運ぶ・使う」を、簡単な実験などを通して実際にどのように作られ、運ばれ、使うのかをVRで体験。そして「使う」の部分において、一般家庭で水素エネルギーがどのように使えるのかを、建設中の実験都市「ウーブン・シティ」で実験するための、ポータブル水素カートリッジを開発した。
カートリッジは直径約180mm、全長約400mm、カートリッジの質量としては約5kgを目標に作られている。白いボディと黒い取手部分からなり、底の部分には水素を充填・排出をするための口が装備されており、充填ステーションに差し込むと充填されるような仕組みとして設計されている。
その充填ステーションをウーブン・シティなどに設置し、気軽に水素の充填を行えるようにする。また満タンのカートリッジを家に持ち帰って水素エネルギーを生活圏で使う。ということを想定して、実験を行えるように仕組み作りをしているという。
トヨタ自動車では、水素エネルギーがどのように生活圏で使えるのかも含めて、今後の検討をしていくと言う。なぜならば水素で電気を作ることも可能ならば、水素カローラのように直接燃焼させることも可能とあり、さまざまな使い方が想定できる。そのために水素をこのように使うとひとつに決めつけるのではなく、多様なエネルギーのひとつとして生活圏で使えるかも含めての実験を行う予定だ。
カートリッジは片手でも簡単に持つことが可能で持ち運びもしやすい。水素は質量としてはほとんど重さを感じないような数字のため、おおよそ5kgのカートリッジの重さのままで運べるようになると言う。












