ボッシュのバッテリー生産設備《写真提供 ボッシュ》

ロバート・ボッシュは、2021年12月期の売上高が前年同期比10.1%増の787億ユーロ、EBIT(支払金利前税引前利益)が同50%増の32億ユーロになったと発表した。

業績は大幅に改善しており、支払金利前税引前利益率は前年の2.8%から4%にまで改善した。

電動車シフトに対応してeモビリティ向け事業を強化したことなどから、eモビリティの受注高が初めて100億ユーロを突破した。シュテファン・ハルトゥング取締役会会長は「電動化はクライメートニュートラルへの最短ルート」とコメント、今後も電動化製品の開発・製造を強化する方針を示した。

また、同社グループは電動化や水素といったクライメートニュートラルな技術に今後の3年間で約30億ユーロを投資することを明らかにした。

2022年12月期業績は、通期予想は、ロシアによるウクライナ侵攻など、不確実性が大きいため困難としている。売上高は増加を見込むものの、原材料価格の高騰などで支払金利前税引前利益率が3%から4%の間となる見通し。

一方、同社は効果的な気候変動対策の実現に向けて水電解装置のコンポーネント事業に参入する。2020年代末までに、この分野に約5億ユーロを投資する計画で、その半分を2025年に予定されている市場導入までに投じる計画。

ボッシュ、クライメートニュートラルな技術に投資《photo by Bosch》