仮称「高輪ゲートウェイシティ」の全体イメージ。左から複合棟1South、複合棟1North、複合棟2、文化創造棟、住宅棟の順に並ぶ。《資料提供 東日本旅客鉄道》

JR東日本は4月21日、高輪ゲートウェイ駅(東京都港区)の周辺エリアを2025年度中までに整備すると発表した。

同駅は2020年3月、山手線と京浜東北線の駅としてはおよそ40年ぶりの新駅として開業。JR東日本が推進するまちづくりプロジェクト「品川開発プロジェクト」の中核として位置づけられている。

このうち、品川方の4街区と呼ばれる駅周辺は、2024年度末の開業を目指して、コンベンション、カンファレンス、ビジネス支援施設からなるMICE施設やオフィス、商業施設などが入居する高さ160m級の「複合棟1」が2棟建てられる。

そして2019年に出土した高輪築堤を含む田町方の1〜3街区には、2025年度中の開業を目指して「複合棟2」や「住宅棟」「文化創造棟」が建てられ、最新技術を使った往時の高輪築堤の景観を体験できる展示なども行なうとしている。

これら4つの街区は仮称で「高輪ゲートウェイシティ」と総称。JR東日本では「日本中・世界中をつなぐ拠点として、新たなビジネス・文化が生まれ続ける街を目指します」としている。

4街区に建つ複合棟1。Northは高さ161.43mで地上29階建て、Southは高さ158.68mで地上30階建て。《資料提供 東日本旅客鉄道》 3街区に建つ高さ166.86m、地上31階建ての複合棟2。《資料提供 東日本旅客鉄道》 1街区に建つ住宅棟。高さは172.12mで地上44階建て。《資料提供 東日本旅客鉄道》 2街区に建つ文化創造棟。公園と一体となった低層建築で、展示施設やホールなどを備える。《資料提供 東日本旅客鉄道》 仮称「高輪ゲートウェイシティ」の概要。2・3街区に残る高輪築堤は景観に活かす方向で、その保存・活用が検討されている。《資料提供 東日本旅客鉄道》 「明治時代の錦絵に描かれた当時の風景」がそのまま残っているとして、現地保存されることになった高輪築堤の第7橋梁部。《写真提供 東日本旅客鉄道》 現在の高輪ゲートウェイ駅周辺。《写真提供 写真AC》