55号車 MAZDA SPIRIT RACING MAZDA2 Bio concept《写真撮影 雪岡直樹》

ENEOSスーパー耐久シリーズ2022 Powered by Hankookの開幕戦、鈴鹿5時間耐久レースが20日、鈴鹿サーキットで開催された。マツダは次世代エンジンの開発。ホンダは人材育成という、それぞれ今後の可能性を模索する第一歩となるレースを終えた。

◆マツダ
昨年2021シーズン最終戦にスポット参戦したマツダ。ユーグレナ社が提供するバイオディーゼル燃料を使用して参戦したことで話題になった。そして2022年は55号車 MAZDA SPIRIT RACING MAZDA2 Bio conceptとしてマシンは『マツダ2』、引き続きバイオディーゼルを使用してST-Qクラスにフル参戦する。

マツダワークスとしてのレース活動はルマン24時間レース以来となり、ゼッケンも55と関係者やファンにとって感慨深いゼッケンとなっている。

2月23日に富士スピードウェイで行われた公式テストで、チーム代表でありマツダ常務執行役員の前田育男氏は「何年か前からレース活動をしたいと思っていたが、なかなか難しい状態だった。しかし突然歯車がうまく噛み合い出して物事が進んで参戦に至り、岡山でのレースはとても緊張した」と振り返っていた。

そしていよいよST-Qクラス(STOスーパー耐久機構が認めた開発車両などが走るクラス)でフル参戦初戦の鈴鹿5時間耐久が開幕した。

決勝で55号車 MAZDA SPIRIT RACING MAZDA Bio Conceptは燃費が良いこともあり淡々と周回をこなしていく。とくに大きなトラブルもおきず108周でフィニッシュした。

レース終了後前田氏は「鈴鹿はさすがに聖地とも言われるコース。厳しい場面もあったので、クルマのレベルをもっとあげないといけないなと思った。最終戦の岡山以降パワートレーンに手を入れてきた効果はあったと思うが、クルマ全体のバランスなどを見直さないといけないなと感じた」と感想を述べる。さらに「次へ向けてステップを踏んでいくためのステップ1をクリアしたかなとは思うが、いろんな課題も見つかった」という。

また「何年か掛かってスタートしたレース活動の初戦が無事に終わって良かった。チームとしても結束力もすでに生まれている。サポートしてくれている広島マツダの若いメカニックもすごいパワフルに活動してくれている。マツダも会社としてもサポートしているので、期待と不安はいっぱいあるが、次にむけて進んでいきたい」と締めくくった。

マツダもホンダも次へ向けて新たなチャレンジがスーパー耐久という場を使って進んでいる。

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