ルノーの新世代電動車「E-TECH」のラインナップ(参考)《photo by Renault》

ルノーグループ(Renault Group)は12月21日、新型車開発部門に新しいクラウドプラットフォームを導入し、新型車の開発期間を1年短縮すると発表した。

ルノーグループは、新型車やモビリティサービスの開発に、ダッソーシステムズの「3DEXPERIENCE」プラットフォームを導入する。3DEXPERIENCEプラットフォームは、3D設計、シミュレーション、情報インテリジェンスソフトウェアを仮想環境に統合し、企業内の全組織の価値創造プロセスを支援するビジネスエクスペリエンスプラットフォームだ。

ルノーグループはクラウドに、ダッソーシステムズの3DEXPERIENCEプラットフォームを世界規模で採用し、新型車やモビリティサービスプログラムを開発していく。ルノーグループは、クラウド上での3DEXPERIENCEプラットフォームを、設計、製品エンジニアリング、産業プロセスエンジニアリング、部品や素材の調達、原価計算、品質など、車両開発部門の2万人以上の従業員が利用できるようにする。

クラウドに接続されたプラットフォームは、世界中でリアルタイムに更新された同じシステムとソフトウェア、3Dモデリングとシミュレーションへのアクセスを可能にする。これにより、社内のさまざまな部門におけるデータ共有率が向上し、コストと車両開発期間が約1年短縮されるという。

ルノーグループのルカ・デメオCEOは、「クラウドに3DEXPERIENCEプラットフォームを採用するという決定は、中期経営計画におけるエンジニアリングとデジタル面でのリーダーシップに対する信念を示すもの」と述べている。