EVを活用した充放電に関する遠隔制御実証のイメージ《画像提供 出光興産》

関西電力、出光興産、住友電気工業の3社は12月6日、卸電力市場価格に連動した電気自動車(EV)・プラグインハイブリッド車(PHV)の充放電に関する遠隔制御実証を開始したと発表した。

2019年末から2021年1月にかけて需給ひっ迫に伴い卸電力市場価格が高騰したことを踏まえ、あらかじめEVに貯めた電力を主に卸電力市場価格が高くなる時間帯に遠隔制御で住居に放電する。EVの蓄電池で家庭の電力をまかない、需給バランスの調整機能の一部としてEV活用できるかを実証する。

3社は2019年度に卸電力市場価格が安い時間帯にEVを遠隔制御で充電し、充放電に活用した場合でもEVの走行に支障なく運用できるかを検証したが、今回の実証に合わせて引き続き実証する。

実証を通じてEVなどのリソースが持つ電力需給バランスの調整機能に関する可能性を追求、EVや再生可能エネルギーの普及によるゼロカーボン社会の実現と、電力の安定供給につなげていく。