普代村、アンモ浦展望台からの海岸線《写真提供 写真AC》

国土交通省が整備を進めていた「復興道路・三陸沿岸道路」のうち、普代村第16地割〜久慈市新井田間(延長25km、全区間岩手県内)が12月18日15時00分に開通する。これにより三陸沿岸道路約359kmの高速道路ネットワークが完成する。

今回の開通による主な整備効果として、災害時のリダンダンシーの確保、ネットワーク信頼性の向上、地域観光の振興支援、水産加工業の流通支援などがあげられる。

三陸沿岸道路は復興道路として、2011年3月に発生した東日本大震災からの早期復興に向けたリーディングプロジェクトとして位置付けられ、2011年11月に国会で予算成立、全線事業化された。沿岸南北軸を高規格道路で結び、早期復興をはじめ、防災ネットワークの形成、地域活性化などに寄与する道路として工事が進められていた。大震災前は対象路線のうち160km・約3割が開通済みだった。

また、「復興支援道路」として三陸沿岸道路と同時に事業化され、一体的に整備が進められていた「宮古盛岡横断道路」は2021年3月に完成した。すでに完成済みの復興支援道路である東北横断自動車道・釜石秋田線(釜石〜花巻)、東北中央自動車道(相馬〜福島)と合わせて、復興道路・復興支援道路は延長約550kmの高速道路ネットワークが完成することになった。

久慈市小袖海岸《写真提供 写真AC》 久慈市街《写真提供 写真AC》 三陸沿岸道路:普代〜久慈《画像提供 国交省》 主要都市間の所要時間を大幅短縮《画像提供 国交省》