ヤマハ YPJ-MT Proのモーターユニット(参考画像)《写真撮影 宮崎壮人》

ヤマハ発動機は10月29日、インド・HEROモータース社と、電動アシスト自転車用モーターユニットの製造を行う合弁会社を11月末(予定)、同国に設立すると発表した。

HEROモータース社は、インド最大の自転車メーカーであるHEROサイクルズ社の子会社。今回、電動アシスト自転車用モーターユニットの製造を行う合弁会社設立に向けた契約に署名した。合弁新会社の資本金(設立時)は2億2000万インドルピー(約3億2800万円)。出資比率はヤマハ発動機が10%、HEROモータース社が90%。

現在、電動アシスト自転車の最大市場である欧州では、ホイールの中央にモーターユニットを配置する「ハブモーターユニット」が市場の約半数を占めている。今後、グローバルでの電動アシスト自転車市場の伸長とともに、「ハブモーターユニット」の重要性が高まると予想し、今回の合弁会社設立に向けた署名に至った。

ヤマハ発動機は現在、車体の中央(ペダル周辺)にモーターユニットを配置する「センターモーターユニット」の独自製品を展開している。それに今回の合弁会社で製造を行う「ハブモーターユニット」を併せ持つことで、電動アシスト自転車事業の総合力を引き上げ、事業成長に結びつけていく。