武蔵野市が運行するコミュニティバス『ムーバス』《写真提供 日本デザイン振興会》

武蔵野市が運行するコミュニティバス『ムーバス』が、2021年度グッドデザイン・ロングライフデザイン賞を受賞した。

ムーバスは武蔵野市が、交通空白・不便地域の解消を図り、高齢者や小さな子ども連れをはじめ、多くの人が気軽に安全にまちに出られるよう、1995年11月に運行を開始。ミュニティバスを全国に広めるきっかけをつくったモデルとして知られ、現在7路線9ルートを運行している。料金は100円(未就学児は無料)。バス停は高齢者の歩行距離を考慮して、200メートル間隔を基本に設置している。車両は、大型路線バスが入れない住宅街等の狭い道を走行するため、全幅約2メートル、全長約7メートル、全高約3メートル、乗車定員約30名の日野『ポンチョ』を使用。バリアフリーに対応したノンステップバスを導入している。

今回の受賞では、バスの出口付近に貸出用傘を置き、次の乗車までに返せば良いというサービスなど、お年寄りの「ちょっとそこまで」という希望を叶える、コミュニティをつくるバスとなっている点が高く評価された。

武蔵野市が運行するコミュニティバス『ムーバス』《写真提供 日本デザイン振興会》 武蔵野市が運行するコミュニティバス『ムーバス』《写真提供 日本デザイン振興会》