GMが2023年から次世代車に搭載する新開発のソフトウェアプラットフォーム「Ultifi」《photo by GM》

GMは2023年から、新開発のソフトウェアプラットフォームの「Ultifi」を次世代モデルに車載化する。9月29日、GMが発表した。

Ultifiでは、ソフトウェアの機能、アプリ、サービスを無線で顧客に配信できるようにする。これにより、GMはより多くのクラウドベースのサービス、より迅速なソフトウェア開発、顧客満足度を高めるための新しいサービスを提供できるようになるという。

Ultifiの機能は、GMの電気アーキテクチャ「Vehicle Intelligence Platform(VIP)」に組み込まれる。VIPは、無線機能、充分なデータ帯域幅、堅牢なサイバーセキュリティ、高速の処理能力などの特長を持つ。Ultifiは、ハードウェア制御に影響を与えることなく、多くの顧客が無線アップデートを迅速に行うことを可能にするという。

スマートフォンと同様に、定期的な更新を行い、顧客は無線アップグレード、パーソナライズオプション、新しいアプリが選択できる。顧客は、Ultifiのクラウドベースのコネクティビティを利用できる。たとえば、将来的には、室内カメラで顔認識を行い、車両のエンジン始動を行うことを想定する。車両がスマートホームと通信してセキュリティシステムを無効にしたり、自宅の空調を調整したりすることも可能にしていく。

また、クラウド接続はV2XやVehicle-to-Everythingに拡大する可能性があり、事故ゼロというGMの目標達成に役立つという。他のデバイスやインフラストラクチャとの通信を通じて、ドライバーに危険や道路状況の変化を警告する、としている。