マルチスズキの「スズキコネクト」《photo by Suzuki》

スズキ(Suzuki)のインド子会社のマルチスズキは、「スズキコネクト」を「アリーナ」ディーラーネットワークに拡大展開する。9月9日、マルチスズキが発表した。

スズキコネクトは、車載のテレマティクスコントロールユニット(TCU)を利用し、車とインターネットを接続して、各種サービスを提供するもの。スズキコネクトには、緊急通報、車両追跡、運転行動分析などの機能がある。

緊急通報は、エアバッグが展開したことを検知し、自動的にユーザーの家族や友人など最大5人に、緊急通報を行う。GPSによる現在位置や、車両の状態に関する詳細情報などが送信される。

車両追跡は、リアルタイムの車両追跡と、ライブ位置情報の共有、駐車車両へのナビゲーションなどの高度な機能を持つ。運転行動分析は、ユーザーの運転行動を経済性、快適性、安全面から分析。ドライブデータの詳細を提供することにより、ユーザーの運転能力を向上させることを目指す。

スズキコネクトでは、スマートフォンのアプリを使う。クラウドベースのサーバーとセルラーネットワークを通じて、情報をやり取りする。スズキコネクトのスマホアプリは、Appleの「iOS」プラットフォームと、グーグルの「Android」プラットフォームの両方で利用できる。

マルチスズキはスズキコネクトを2018年夏、高級車ディーラーの「NEXA」(ネクサ)で販売する全車種に導入した。現在までに、5万人以上の顧客が契約している。今回、アリーナ店にも拡大展開。これにより、スズキコネクトは、インド全土の約2000都市の2800以上のマルチスズキの乗用車販売ネットワーク全体で利用できるようになる、としている。

マルチスズキの「スズキコネクト」《photo by Suzuki》 マルチスズキの「スズキコネクト」《photo by Suzuki》