KTM 790アドベンチャーR(2020年モデル)《画像:KTMジャパン》

KTMジャパンは7月15日、『790アドベンチャー/R』および『790デューク』のフロントブレーキに不具合があるとして、国土交通省にリコール(回収・無償修理)を届け出た。対象となるのは、2019年2月5日〜2020年3月13日に製造された441台。

対象車両はフロントブレーキマスターシリンダー内のリターンスプリング製造時の確認作業が不適切なため、スプリング反発力が不足しているものがある。そのため、ブレーキ操作終了後、スプリングの反力不足でマスターシリンダー内のピストンが所定の位置に戻らず、最悪の場合、続けてブレーキ操作を行うとフロントブレーキの制動能力が低下するおそれがある。

改善措置として、全車両、フロントブレーキマスターシリンダーのリターンスプリングを対策品に交換する。

不具合および事故は起きていない。本国からの情報によりリコールを届け出た。

改善箇所《写真提供 国土交通省》 対象車両《図版提供 国土交通省》