ブリヂストン「2021冬タイヤ発表会」《写真提供 ブリヂストン》

ブリヂストンは7月15日、「2021ブリザック新製品発表会」を開催。氷上性能120%到達を実現した乗用車用スタッドレスタイヤ、「BLIZZAK VRX3(ブリザックヴイアールエックススリー)」の詳細を発表した。

1980年代、スパイクタイヤによる粉塵が深刻な環境問題となり、その解決策として誕生したのがスタッドレスタイヤである。そして「ブリザック」は1988 年に、冬道特有の凍結路面や積雪路面などでのより安心・安全なドライブに貢献するために登場し、今ではブリヂストンを代表する冬用タイヤブランドとなっている。

そんなブリザックブランドのタイヤは、20年連続で北海道・北東北の主要5都市での装着率 No. 1を誇り、札幌では7割のタクシーが装着しているという。さらに、全世界におけるメーカー累計出荷本数も3億本に達するなど、ユーザーからも高い評価を得る、信頼性の高いスタッドレスタイヤというイメージを確立した。

今回新たに発売となる「BLIZZAK VRX3」は、その11代目に当たるモデルだ。「新時代のプレミアム・ブリザック」をコンセプトに、氷上性能を20%向上。併せて性能の持続性も向上させたことに加え、ライフ性能も17%向上するなど、現行モデルと同様に、スタッドレスタイヤに求められるあらゆる性能を損なうことなく全方位で進化させ、コンセプトに据えた「新時代のプレミアム・ブリザック」として必要な性能を実現したという。

一般的なスタッドレスタイヤの開発では、氷雪性能を重視するとウェット性能やドライ性能など、一般性能が低下するのが常である。しかし、BLIZZAK VRX3では、スタッドレス開発での技術課題となっていた氷雪性能と一般性能両方での改良を重ね、高い総合性能の実現を目指したと説明する。

具体的には、ブリヂストンのスタッドレスタイヤを支える独自技術である「発泡ゴム」を、従来にない新たな発想でさらに進化させた「フレキシブル発泡ゴム」と、新トレッドパタン技術の採用である。これにより、従来品対比で、氷上でのブレーキ性能を 20%向上。さらに、トレッド変形を抑制し、接地圧を均一化することで、摩耗ライフを17%向上させることに成功したというのだ。

また、ゴムの経年による硬化を抑制する「ロングステイブルポリマー」を配合することで、発泡ゴムの柔らかさをさらに持続させることに成功。使っていくと硬くなるという、当たり前とされていたゴム自体の特性を見直すことで、硬くならない発砲ゴムに進化させ、新品からの発砲ゴムの柔らかさを持続させることを可能とし、効き持ち性能を大きく向上させている。

これら最新技術を採用したことで、BLIZZAK VRX3は2世代、約8年分の進化を遂げ、ブリザックは新たな次元へ到達したと断言。新品での圧倒的な氷上ブレーキ性能に加え、4年使用した後の性能低下の幅を最小限に留めることに成功し、4年使用しても現行VRX2の新品以上の氷上ブレーキ性能を維持する事を可能とした。VRX3はまさに、ブリヂストン史上最高で、史上最強のブリザックへと進化を遂げたモデルとなったのだ。

サイズ展開は、12インチから20インチ、35から80シリーズまでと、軽、コンパクト、セダン、ミニバンをカバーする全111サイズを設定。2021年9月1日より順次発売予定で、製品価格(消費税込)は9460円(135/80R12サイズ)から11万7150円(285/35R20サイズ)となっている。

ブリヂストン「2021冬タイヤ発表会」《写真提供 ブリヂストン》 ブリヂストン「2021冬タイヤ発表会」《写真提供 ブリヂストン》 ブリヂストン「2021冬タイヤ発表会」《写真提供 ブリヂストン》 ブリヂストン「2021冬タイヤ発表会」《写真提供 ブリヂストン》 ブリヂストン「2021冬タイヤ発表会」《写真提供 ブリヂストン》 ブリヂストン「2021冬タイヤ発表会」《写真提供 ブリヂストン》 ブリヂストン「2021冬タイヤ発表会」《写真提供 ブリヂストン》 ブリヂストン「2021冬タイヤ発表会」《写真提供 ブリヂストン》 ブリヂストン「2021冬タイヤ発表会」《写真提供 ブリヂストン》 ブリヂストン「2021冬タイヤ発表会」《写真提供 ブリヂストン》 ブリヂストン「2021冬タイヤ発表会」《写真提供 ブリヂストン》 ブリヂストン「2021冬タイヤ発表会」《写真提供 ブリヂストン》