MVアグスタ・アモRC《photo by MV Agusta》

イタリアのモーターサイクルメーカー、MVアグスタは2日、軽量電動ビークル市場への参入を表明、同日、eバイク(電動アシスト自転車)の『アモ』を発表・発売した。近い将来、キックスクーターも投入する予定だ。

新型eバイクのアモは、都市部のモビリティがターゲットだ。市街地でスポーツモーターサイクルに乗るのは実用的な選択ではない。翼と歯車のロゴをつけたMVアグスタの軽量電動ビークルは、速くてスタイリッシュな乗り物と、エコフレンドリーな移動との間のギャップを埋める。

eバイクのアモ(Amo)という車名は、イタリア語で「(私は)愛している」という意味だ。MVアグスタの2輪の世界への情熱にちなんで名付けられたという。

アモは出力250Wのマーレ製静音モーターで駆動し、アシストはEUで25km/hまで、アメリカでは32km/hまでの速度域となっている。バッテリーはパナソニック製で容量は250Wh、満充電で75km走行できる。満充電にかかる時間は4時間だ。コンポーネンツではピレリ製タイヤ、マグラ製ディスクブレーキ、ゲイツ・カーボン・ドライブベルトといった高品質なものを採用している。車重は15.5kg。

標準仕様が「RR」バージョンで価格は3075ユーロ=約40万5000円から、200台限定の「RC」バージョンも設定され、価格は4100ユーロ=約54万円から。

RRはエレガントなスタイルで、RCはスポーティなタッチだ。タイヤがRRではピレリCycle-e DTs、RCでは同Cycle-e GT、サドルがRRではフィジーク・ヴェント・アルゴR3、RCでは同ヴェントR1といった装備の違いがある。RRのカラーはイエロー+ブラック、レッド+ブラックの2種類、RCはレッド+ホワイト+ブラックで、これはMVアグスタのレース部門(レパルト・コルセ、Reparto Corse)の伝統的なカラーだ。

MVアグスタのティムール・サルダロフCEOは、ポートフォリオの拡大に自信をみせる。「モーターサイクル産業は、すべての二輪車を含むより大きな、ひとつの軽量モビリティ市場に組み込まれた。とくに交通が混雑する大都市において、経済的で、軽量で、エコフレンドリーな移動ソリューションの需要が高まっている。MVアグスタのブランド価値を展開する時が来たと思う。MVアグスタのもつスピード、技術、正統派イタリアンデザインという特徴は、都市生活者やアーバンライダーたちに響く価値だ」とコメント。

なおeバイクはMVアグスタの自社工場で組み立てられるいっぽうで、続くキックスクーターの生産ではパートナー企業と組むことになるという。

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