ハンズフリーの部分自動運転が可能なキャデラックのスーパークルーズ(参考)《photo by Cadillac》

米国運輸省道路交通安全局(NHTSA)は6月29日、SAEレベル2の先進運転支援システム(ADAS)やSAEレベル3〜5の自動運転システムを搭載した車両を製造した自動車メーカーなどに、衝突事故の報告を義務づけると発表した。

今回の発表により、NHTSAは、自動運転技術が進化し続けている状況において、道路上での交通安全に保つために、政府機関がその役割を果たすために必要な情報を収集できるようになるという。

NHTSAによると、自動車メーカーは衝突事故が起きた情報を得てから1日以内に、事故の内容を報告する必要がある。これには、歩行者や自転車を含めた死傷者、車両の牽引、エアバッグの展開の有無などが含まれている。

報告されたデータは、公道での自動運転技術の利用に起因する潜在的な安全性の問題を特定し、透明性を高めるのに役立てられるという。

NHTSAのスティーブン・クリフ代表代行は、「NHTSAの中心的な使命は安全。衝突事故報告を義務付け、データを収集することにより、政府が自動運転車の安全性を監視することが可能になる」と述べている。