米国の自動車オークション大手の「バレットジャクソン」は、映画『ワイルド・スピード』(原題『Fast & Furious』、2001年)で使用されたトヨタ『スープラ』(1994年モデル)が6月17〜19日、米国ラスベガスで開催されるオークションに出品されると発表した。
◆故ポール・ウォーカーが作品で駆ったスープラ
俳優のポール・ウォーカーは2013年11月、自動車事故でこの世を去った。彼が映画『ワイルド・スピード』で運転していたのが、このスープラだ。
このスープラは、『ワイルド・スピード』第1作に起用された1台。作品では、ウォーカー演じるブライアン・オコナーが、ヴィン・ディーゼル演じるドミニク・トレットの乗るダッジ『チャージャー』と、ストリートレースで対決した。まさに、第1作のハイライトシーンに登場したスープラそのものだ。
シリーズ第1作目に続いて、このスープラは2003年のシリーズ第2作目『ワイルド・スピードX2』にも起用された。作品の撮影において、ポール・ウォーカーが登場する複数のシーンで使用されたという。
◆オレンジ色のボディカラーはランボルギーニディアブロ用
このスープラは、カリフォルニア州のショップが、カスタマイズを担当した。オレンジ色のボディカラーは、ランボルギーニ『ディアブロ』用のキャンディオレンジパール。トロイリーがデザインした「ニュークリア・グラディエーター」のモチーフが、ボディに配された。大型のリアウイングも装着されている。
車両には映画に登場したことを示す証明書も付帯する。この車は、カリフォルニア州ロサンゼルス郡エルセグンドのカスタムショップで、第1作目のために製作された。
第2作目では「スラップ・ジャックのスープラ」として使用するため、車体をゴールドに塗装するなど再び改造された。これが、第1作目当時の姿に復元されている。
このスープラには、Bomex製のフロントスポイラーとサイドスカート、TRD製のボンネットフード、APR製のアルミ製リアウイング、19インチの「Dazz Motorsport Racing Hart M5」ホイールを装備している。
インテリアは、ブルーのシート&ドアトリムや、助手席前方のダッシュボードに追加された3つの補助メーターなどが特長。2JZ-GTE型3.0リットル直列6気筒ガソリンツインターボエンジンは、ノーマル状態だ。
映画『ワイルド・スピード』のトヨタ スープラ、オークションに 6月17-19日
2021年06月16日(水) 12時45分
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