奥津軽いまべつ駅でタクシーと連携することになった東北・北海道新幹線の『はやぶさ』。《写真撮影 佐藤正樹》

JR東日本盛岡支社、JR東日本スタートアップ、電脳交通、奥津軽観光の4者は6月9日、新幹線の予約状況を活用して乗合タクシーを配車する実証実験を8月に実施すると発表した。

3月に山形新幹線米沢駅で実施した実験に続くもので、今回は東北・北海道新幹線の『はやぶさ1号』で奥津軽いまべつ駅(青森県今別町)に降車する旅客の予約状況を基に、電脳交通が乗合タクシーの利用人数を予測して龍飛崎停留場まで最適な配車を行ない、奥津軽観光がタクシー運行を担う。

津軽線の津軽今別駅を介して『はやぶさ1号』に接続する三厩(みんまや)行き臨時普通列車が運行されない日の代替交通のため、実施日は8月1・7〜15日としており、現在、国土交通省東北運輸局に道路運送法上の許可申請を行なっている。

料金は1回1人500円(大人・子供同額)で、復路の利用は往路利用者に限られる。予約制ではないため、満席で利用できないこともある。

新幹線と連携する実証実験の運行ルートと時刻(上)。復路は龍飛崎停留場を14時30分に出発し、奥津軽いまべつ駅では15時35分発『はやぶさ34号』に接続(在来線は津軽二股15時34分発蟹田行きに接続)。往路は希望の場所で途中下車できるが、途中からの乗車は不可。復路は途中乗降できない。下は三厩行き臨時普通列車が運行される日の運行ルートと時刻。《資料提供 JR東日本盛岡支社、JR東日本スタートアップ、電脳交通、奥津軽観光》 実施区間《画像提供 JR東日本スタートアップ》 事業スキーム《画像提供 JR東日本スタートアップ》 奥津軽いまべつ駅停留所《画像提供 JR東日本スタートアップ》 龍飛崎停留所《画像提供 JR東日本スタートアップ》 龍飛崎灯台《写真提供 写真AC》 龍飛崎の階段国道《写真提供 写真AC》