メルセデスベンツの自動車生産のデジタル化のイメージ《photo by Mercedes-Benz》

メルセデスベンツ(Mercedes-Benz)は3月29日、自動車生産におけるデジタル化を加速するために、シーメンスと戦略的提携を結ぶと発表した。

メルセデスベンツとシーメンスは長年にわたって、エンジニアリングと生産の分野で協力関係を築いてきた。今回、自動車生産におけるデジタル化を加速させることを目指して、戦略的提携を締結する。

メルセデスベンツは、シーメンスのノウハウを導入しながら、ドイツ・ベルリン工場をデジタル化の中核拠点に変える。その目的は、ベルリン工場でテストされた新しいデジタル生産技術を、世界中のメルセデスベンツの工場に拡大展開すること。ベルリン工場は、メルセデスベンツのグローバルパワートレイン生産ネットワークにおいて、最も古い工場。同工場をデジタル化し、将来的には、電動車向け部品も組み立てる計画だ。

シーメンスが持つ自動化やソフトウェアソリューションは、自動車生産のデジタル変革の基盤を築くものになると、自負する。現実世界と仮想世界、およびオペレーショナルテクノロジーとITを組み合わせることができるという。

これにより、エンジニアリングと生産に関する膨大な量のデータを収集、分析、利用するための新しい可能性を見出していく。たとえば、革新的なIoTアプリケーションを利用すると、生産工程をより柔軟でエネルギー効率の高いものにすることができる、としている。

メルセデスベンツの自動車生産のデジタル化のイメージ《photo by Mercedes-Benz》 メルセデスベンツの自動車生産のデジタル化のイメージ《photo by Mercedes-Benz》