2021SUPER GT公式テスト富士《撮影 益田和久》

2021年のSUPER GT公式テスト富士が、3月27日に富士スピードウェイで開幕。1日目のセッションでは、No.36 au TOM’S GR Supra(関口雄飛/坪井翔)がトップタイムを記録した。

当初の予定では、午前に2時間、午後に1時間50分のセッションが設けられていたが、2日目の28日が天気予報が雨ということもあり、2日目の午後のセッション時間を削り、1日目の午前・午後をそれぞれ30分ずつ延長するというスケジュール変更が行われた。

この日は、朝から晴天に恵まれ、場内にある桜も満開。ちょうど週末ということもあり、新型コロナウイルス感染防止対策に配慮しながら、多くのファンが来場し、SUPER GTマシンの走りに釘付けになっていた。

1日を通して、トラブルやアクシデントにより、合計4度の赤旗中断があったが、大きなクラッシュ等もなくセッションが進行。GT500クラスではNo.23 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ)が1分28秒192でトップにつけたほか、No.12 カルソニック IMPUL GT-R(平峰一貴/松下信治)も4番手につけるなど、日産『GT-R』勢が上位に食い込む走りをみせた。

しかし、午後になると、トヨタ『GRスープラ』が速さをみせ、最後の専有走行で最終的にトップに躍り出たのが36号車。坪井が1分27秒760をマークし、1日目の総合トップタイムを記録した。総合2番手にはNo.14 ENEOS X PRIME GR Supra(大嶋和也/山下健太)で、2019年以来のGT500レギュラー参戦となる山下が127秒949を記録。トヨタ『GRスープラ』の2台がライバルを圧倒する走りをみせた。

総合3番手には午前でトップだった23号車、総合4番手にはNo.17 Astemo NSX-GT(塚越広大/ベルトラン・バケット)が続いた。

1日目にトップタイムを叩き出した坪井は「GT300との混走でうまくタイムを出せていなかったですが、それがなければトップは狙えそうな感じではあったので、調子は良いのかなと思います。タイヤの評価もできたので、順調なテストができたと思います」とコメントし、開幕に向けて手応えをつかんでいた様子だった。

GT300クラスでは、昨年チャンピオンのNo.56 リアライズ日産自動車大学校GT-R(藤波清斗/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)が総合トップとなり、2番手にNo.11 GAINER TANAX GT-R(平中克幸/安田裕信)、3番手にNo.360 RUNUP RIVAUX GT-R(青木孝行/田中篤/内田 優大)が続き、日産『GT-R GT3』が上位を独占した。

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