ジャガー・ランドローバーの次世代の空気清浄技術のイメージ《photo by Jaguar LandRover》

ジャガー・ランドローバー(Jaguar Land Rover)は3月16日、次世代の空気清浄テクノロジーが実験室でのテストの結果、自動車の車内のウイルスと空中浮遊菌を97%抑制することが確認された、と発表した。

将来のジャガーとランドローバー車の空調システムは、パナソニックの「ナノイーX」テクノロジーを使用して、有害なバクテリアやウイルスを抑制できるようになるという。

ジャガー・ランドローバーは、微生物やウイルスを研究しているPerfectus Biomed 社と協力して、車両換気システムを30分間、再循環モードでシミュレートできる密閉チャンバーテストを行った。その結果、ウイルスとバクテリアが97%抑制されたことが確認されたという。

また、ウイルス検査と免疫プロファイリングの専門研究機関「Texcell」は、パナソニックのnanoeXテクノロジーが新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)に効果的かどうか検査した。その結果、実験室での2時間の試験で、99.995%以上のウイルスが抑制されたことが分かったという。

現在、ジャガー『I-PACE』やランドローバー『ディスカバリー』、レンジローバー『イヴォーク』などに、nanoeテクノロジーとPM2.5フィルターを採用している。これらの研究により、ジャガー・ランドローバー車には将来、次世代の高性能キャビンエアフィルターを装備できるようになる、としている。