実証実験のシステム構成図《写真提供 三菱電機》

三菱電機は、MaaSの社会実装に向けたオンデマンド運行管制の実証実験を同社神戸製作所(兵庫県神戸市)構内で3月22日に開始する。

実証実験では、製作所構内、全長約1.5kmのコースに停留所を5か所設置。停留所端末からの乗車申込情報に基づき、通常運行(指定ダイヤに基づき全停留所を巡回)、スルー運行(乗降客がいない停留所を通過)、迂回・近道運行(乗降客がいない際、次の停留所まで最短ルートで通行)、増便・減便運行(乗車申込の件数に応じた増減便)の4つの運行モードを柔軟に切り替える。

自動走行車両への運行指示や、停留所端末への配車情報配信を全自動化し、管制員・運転員を必要としない運行を目指すほか、乗車申込数や目的地などの状況に応じた運行便数の増減や運行ルートの柔軟な変更をリアルタイムに実施することで、待ち時間や移動時間を短縮し、利用者の利便性を高める。

実証実験フィールドの模式図《写真提供 三菱電機》