高輪ゲートウェイ駅(東京都)における実証実験(2020年12月)《写真提供 アステラテック》

アスラテックは2月25日、日本郵便が実施する物流分野での配送ロボット活用に向けた配送試行に、自律走行型配送ロボット「ライス」を提供すると発表した。

配送試行は、セキュリティーマンションなどの屋内でのラストワンマイル配送におけるロボットの可能性を検証するために、日本郵便が実施するもの。2月下旬から千葉県内のマンションで行う。

マンション居住者宛ての荷物を配達員がマンションの入り口まで配送し、そこから受取人の住戸玄関までを「ライス」が配送する。「ライス」はマンション内を自律走行し、障害物や人などに接触しないように回避しながら移動する。「ライス」が配送先の住戸玄関に到着すると、受取人のLINEに到着と荷物を取り出すためのパスワードが通知される。

受取人が不在の場合、「ライス」は荷物を保持したままマンション内の待機場所へ戻り、受取人から依頼があったタイミングで再配達する。「ライス」は、移動する際、エレベーターと連携したフロア間の移動にも対応する。

アスラテックは、配送試行に「ライス」を5台提供するとともに、配送試行向けロボットアプリケーションの開発などでサポートする。

複数の配送ロボットとエレベーター、運行管理システムを連携させた荷物配送は、国内で初の試みとなる。

「ライス」による配送の流れの概要図《画像提供 アステラテック》 自律走行型配送ロボットのライス《写真提供 アステラテック》 自律走行型配送ロボットのライス《写真提供 日本郵便》