EVの二次流通およびリチウムイオンバッテリーの再商品化のイメージ《画像提供 オークネット》

オークネットとMIRAI-LABOは2月8日、中古EVバッテリーの再生・流通事業参入に向けた共同プロジェクトに着手すると発表した。

MIRAI-LABOは、独自のバッテリーグレーディング技術とMBMS(マルチプルバッテリーマネジメントシステム)により、自律型街路灯「THE REBORN LIGHT」として、EVの使用済みバッテリーの再製品化(リユース)に成功。今後はEVリユースバッテリーを活用したAIR(自律型知的道路)太陽光発電舗装「Solar Mobiway」とリユース蓄電池による分散発電・分散蓄電システムの普及とともに、道路の地下にEVリユースバッテリーが大量に埋設されることとなる。

一方、オークネットは35年にわたり中古車をはじめとする複数の事業領域で、オンラインオークションを手掛けてきた。オートモービル事業では、トヨタ、ホンダ、日産、マツダ、スバルの中古車事業会社から出資を受け設立したAISを通じ、年間100万台を超える中古車検査とグレーディングを実施。デジタルプロダクツ事業では、年間200万台を超える中古スマホ、PC等のデータ消去、検査、グレーディングを行い、グローバルオークションを通じて国内外に販売。循環型オークション流通のためのグレーディング技術の規格統一のノウハウを確立している。

両社は2019年の資本業務提携をきっかけとして、互いの技術・ノウハウを共有し、今回、新たに再生EVバッテリー、およびその関連市場への参入準備に入ることを決定した。

自動車産業では、世界的にEVへの移行が進んでいる。一方、EVに搭載されるリチウムイオンバッテリーは、最先端技術と希少資源が活用されているにも関わらず、その価値を最大化するためのライフタイムリユースのスキームが未だ確立されていない。

オークネットとMIRAI-LABOは、共同プロジェクトを通じて、EV車両の二次流通やリチウムイオンバッテリーの再商品化と流通を実現することで、自動車産業の持続的発展並びに環境問題に寄与していく。また、EVバッテリーの検査・グレーディング技術を確立することで、燃料車と比較して残存価値が下落しやすいと言われる中古EV車の適正評価と適正価格形成にも取り組んでいく。

MIRAI-LABOの「マイクログリッドステーション」《画像提供 オークネット》 MIRAI-LABOの「AIR」のイメージ《画像提供 オークネット》 MIRAI-LABOの自律型街路灯「THE REBORN LIGHT」《画像提供 オークネット》 オークネットによる中古車や中古スマホの検査、グレーディング(イメージ)《画像提供 オークネット》