ZFの未来の「ソフトウェア・デファインド・ビークル(SDV)」のイメージ《photo by ZF》

ZFは12月16日、未来の自動車の開発を加速するために、2021年初頭にグローバルソフトウェアセンターを設立すると発表した。

グローバルソフトウェアセンターは、グループレベルで将来のアーキテクチャ向けのソフトウェアシステムを開発し、ZF全社で利用可能にする。そして、ZFは新しいトレンド、テクノロジー、方法、手順、ツール、機能をコーディネートし標準化することで、すべての事業部がソフトウェアを共通の開発プラットフォームで利用できるようにしていく。

このようにして中期的には、ZFグループ全体の組織構造と開発環境を均一化する。未来の「ソフトウェア・デファインド・ビークル(SDV)」のニーズを満たすため、ソフトウェアは、顧客やパートナーと連携し、より迅速に開発、適応されるという。

未来の車両は、ソフトウェアで管理操作する高レベルなネットワーキングと自動化により特長付けられる。ソフトウェア・デファインド・ビークル(SDV)は、その操作がますますスマートフォンに似てきているが、「車輪のあるスマートフォン」以上のものになるという。人々の移動を快適かつ安全なものにするため、ソフトウェアプラットフォームによってインテリジェントに接続される必要があるハードウェアシステムは、その質と量ともに異なるという。

またZFは、この同時的で連動したハードウェアとソフトウェア開発プロセスにより、業界をリードする革新的かつ総合的ソリューションを提供する。それらは、コンポーネントレベルで他に類がないというだけでなく、ユニークなユーザーエクスペリエンスを提供する包括的かつインテリジェントな車両システムにも拡張可能、としている。