コンチネンタルの車載高性能コンピュータ《photo by Continental》

コンチネンタル(Continental)は11月26日、「車載ハイパフォーマンスコンピュータ(HPC)」が、欧州自動車部品工業会(CLEPA)から、「2020 CLEPAイノベーションアワード」を受賞した、と発表した。

欧州自動車部品工業会は、1959年に設立された。ブリュッセルを拠点とし、欧州の自動車サプライヤーの3000社が参加している。2020 CLEPAイノベーションアワードは、モビリティをよりスマートに、より安全に、より持続可能なものにすることに貢献するソリューションを、市場や社会にもたらした企業を表彰する。

コンチネンタルの車載ハイパフォーマンスコンピュータは、車両内のデータの流れを管理し、インターネットへのインテリジェントなインターフェイスとして機能する。これにより、コネクテッドカーの基盤を構築する。コンチネンタルはまず、フォルクスワーゲンの新世代EVの『ID.3』用のアプリケーションサーバーとして、車載ハイパフォーマンスコンピュータを量産した。

コンチネンタルの車載ハイパフォーマンスコンピュータは、車両のサーバーとして機能し、デジタル世界へのスマートインターフェイスとなる。コンチネンタルによると、この高性能コンピュータはID.3の新しい電子機器アーキテクチャーの中心的存在であり、フォルクスワーゲンの将来のEVラインナップの中核技術になるという。

また、コンチネンタルの車載ハイパフォーマンスコンピュータのおかげで、将来的にはワイヤレス接続によって、車両に新しいソフトウェア機能とセキュリティアップデートをインストールすることが可能になる、としている。

コンチネンタルの車載高性能コンピュータ《photo by Continental》 フォルクスワーゲン ID.3《photo by VW》