マクラーレン 765LT《写真提供 マクラーレン・オートモーティブ》

マクラーレン・オートモーティブは11月5日、「LT」シリーズの新型スーパーカー『765LT』を日本初公開した。

765LTは、マクラーレンの「LT」ストーリーの次章を開くものとなる。LTとはロングテールを意味し、空力性能向上のため車体後部を延長したレーシングカー『マクラーレン F1 GTR ロングテール』に由来。これまでにマクラーレンは限定モデルとして『675LT』『600LT』を発売している。

今回初公開した765LTは、『720Sクーペ』をベースに軽量化を図った。高性能かつ軽量素材を全般に使用し、ボディコンポーネントには先進のカーボンファイバー技術を採用。さらにチタニウム製エグゾーストシステム、F1と同等のトランスミッション素材、より薄いガラスやモータースポーツスタイルのポリカーボネート製透明パネルなどを採用。車両重量はベースモデルより80kg軽い1339kg、乾燥重量はライバル車より50kg以上軽い1229kgに抑えた。

パワートレインは最高出力765ps/最大トルク800Nmを発生する4リットルV8ツインターボと、ギアをスロットルの反応に合わせて最適化した7速SSGの組み合わせ。パワーウエイトレシオ(乾燥重量)は驚異の1.606kg/PS。0-100km/h加速は2.8秒、最高速度は330km/hに達する。

インテリアは、カーボンファイバー製レーシングシートやセンタートンネル、カーボンファイバーが露出したフロアに加え、軽量のアルカンターラを全体に配置。モータースポーツより着想を得たインテリアデザインとした。カーボンファイバー製のリア上部構造内に組み込まれたオプションの二重ガラスのパネル越しにV8エンジンを露出することも可能。軽量化のため空調とオーディオシステムは取り外されているが、追加費用なしで注文できる。

765LTでは、定評あるマクラーレンスーパーシリーズのシャシーダイナミクスをさらに向上。ビスポークのLTスプリングとダンパーを備える最新のリンク型油圧式プロアクティブシャシーコントロールIIサスペンションを横着したほか、フロントのトレッドを拡大、最低地上高を抑え、空力性能も高めている。

足回りは10本スポークの超軽量鍛造アルミホイール、チタン製ホイールボルト、専用のピレリ「Pゼロ トロフェオR」を装備する。ブレーキは『マクラーレン セナ』で採用されたカーボンセラミックディスクやキャリパー、F1から着想を得た一体型キャリパー冷却ダクトを組み合わせ、優れたブレーキ・ペダルのフィールと圧倒的な制動力を実現する。

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